スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたちのレビュー・感想・評価
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これぞスタントウーマンのアンソロジー‼︎
これはタイトルどおりスタントウーマンの映画黎明期からの活躍をとらえたドキュメンタリー。
有名作品のスタントシーンが満載。ホントこわいもの知らずで、プロフェッショナルな姿勢に頭が下がります。
映画好きは裏方のエピソードに弱いんです。
楽しくて仕方ないんです。
ちなみにナビゲーターは「アバター」や「ワイルド・スピード」でお馴染みのミシェル・ロドリゲス‼︎
WILD WOMAN'S
スタントウーマンの裏側のドキュメンタリーを見れるということで非常に楽しみにしていました。最近MCUやDCなどのアクション作品にハマったのでそれらの裏側を覗けるなんて面白いに決まってる…!
映画館で見るほどじゃないかなーって感じです。84分にスタントシーンの数々が詰められているのかなとも思いましたが、インタビューが大半を占めており、後半まではあまり楽しめませんでした。
2000年代以前のアクション作品さ有名なものしか知らなかったので、ちょいちょい分からない作品がありましたが、現代にも肩を並べれるくらいのスタントは見応えがありました。DCとは別のワンダーウーマンがあったのには驚きでした。
テレビで見る分にはいいのかなという感じです。でもこれからもスタントウーマンは重宝されると思います。カッコいい作品、待ってます。
鑑賞日 1/26
鑑賞時間 14:05〜15:40
座席 I-5
彼女たちは今も昔も美しくかっこいい、真のワンダー・ウーマンだ
「ようこそ映画音響の世界へ」と合わせてお勧めしたい、全ての職業人に見て欲しい、ハリウッド映画の裏方にスポットを当てた作品。しかもスタントウーマンという真に影の存在として働いている人々、その中でも女性ということで不当な扱いを受けてきた人々が主役だ。
Me too運動で浮き彫りになったように、今でも映画産業に(無論そこに限った事ではないが)蔓延する肌の色に関わらない女性差別。そこで女性ならではの繊細な察知力と、男性に劣ることのない実力をもって戦い、道を切り開いてきた彼女たちが口々に語るストーリーは、奮えるほどかっこいい。スタントウーマンのポジションの更に先を行く、アクション監督に就き更なる道を開拓する姿まで描かれており、今を戦う若い現役スタントウーマン達にその意思が引き継がれていっているところにもまた勇気が沸く。
危険なスタントのために体を鍛えなければならないと同時に、女優の吹き替えとしてある程度身体の線を細く維持しなくてはならなず、衣装もスカートやタイトなものが多くて身体を保護するための緩衝パッドが付けられない、といったような裏話のひとつひとつに、そうか・・・と頷いてしまった。
それでも命の危険があるスタントを「天職だ」「スタントをしている時の自分が一番好きだ」「宙を舞う時の高揚感は忘れられない」など、口々に言う。
彼女達は皆、とても美しく、かっこいい。
―――
ワンダーウーマン1984を鑑賞したのちに本作を観たため、元祖ワンダーウーマンのリンダ・カーターのスタントウーマンとして活躍していたジーニー・エッパーさんの当時の姿や話を聞くのは大変興味深くタイムリーだった。
アドレナリンジャンキー
普通の人には分からないだろうと思う。
STUNTって仕事の楽しさを。
だいたいからして頭のネジがどっか飛んでる。
燃やされたり、落っこちたり、撥ねられたりして楽しいと思えないのだろうと思う。
でも彼女達は笑う。
この仕事が好きだという。
骨が折れようと、傷だらけになろうとも。
「挑戦」という言葉が印象に残る。
そんな大それたものでもないとは思うけど、出来なかった自分は超えられる。
恐怖にすくむ自分が変わる実感がある。
その一歩を踏み出す勇気。
後一歩を踏み込む勇気。
その自分が映像に残る。結果として残り実績として讃えられる。自分以外の何も使わない。試されるのは自らの気概だけだ。
別に1番になりたいわけじゃない。
「できるか?」と言われれば「出来ない」とは言わない。自己顕示欲とはまた違う。どちからといえば存在証明に近い。そこで諦めれば、そのカットを成立させることは実質的に不可能となり、自分がそこに居る意味もなくなる。目の前に誰も開けた事がない扉があって、その扉を最初に開けた人になれるのだ。
…そんな快感、手離す方が惜しいだろう!
「スタート」の声がかかる前の静寂が好きだ。
その刹那に滲み出るような熱を感じる。
ほんの数秒の間だけれど、自分自身をこれでもかって感じられる時間だ。
ヤバいスタントになればなるほど、その瞬間は長くなり集中力はあり得ない程高まっていく。
数秒先の絵が見える事だってあるし、スローモーションに見える時だってある。
あり得ないくらい気持ちは昂っているのに、思考は無風の水面のように静かだ。
カットがかかった時に、現実に戻る。
生きてるって実感を体中が発信する。
時間の流れは戻り、それまでの風景がそれまでの風景に戻っていく。
なんて言っていいのか分からないけれど、俺達にしか分からない極上の達成感がある。
ぶっちゃけると俺は同業者だ。
劇中のメリッサとも仕事をした事がある。
だから、この作品を見て思う。
やっぱ楽しそうだなぁって。
なんで楽しいと思うのか、色々思い当たる事はあるのだけれど、説明しても理解は出来ないだろうと思う。その現場に立ってやり遂げない限り。
劇中の誰かが言ってたけれど、違うチームに居ても私達はファミリーなんだと。
ホントにソレ。
自分の命は誰かの手の中にあって、誰かの命が自分の手の中にある。そんな極限の信頼感の中で仕事をする。それが特別ではなくて普通の事なのだ。
この作品はSTUNTって仕事を過大も過小もしてないと思う。そのまんまだった。
日本はアクション後進国だけど、それは環境の問題に起因するところが大きい。
だから不遇の時代を経てきたスタントウーマン達の境遇に重ねてしまう。彼女達が自らの地位を確立できたように、日本もそうなればいいなと思うのだけれど、圧倒的な環境の差は否めない。
マーケットが違うし、スタントが生まれた経緯も違う。ギャラも待遇も格段に違う。
だけどスタントに求められる事は世界共通だ。
嘘も偽りもない。
体を張って命を懸けた仕事ではある。
根本的に危険な職種ではあるけれど、危険かと聞かれれば「そうでもない」って答えられる職種ではある。
勿論、個人のスキルに依るところは大きいけれど、普通の人が感じる安全とは、安全の水準が違うのは確かなのだろうと思う。
「車に撥ねられる」
安全な撥ねられ方って想像もつかないよね。
俺も想像つかなかったけど、あるんだなコレが。
とあるアクション監督が言ってた。
「君達は普通の人がやったら死んじゃうような事をやって、無傷で生還してくるからスタントマンって呼ばれるんだ。」ある意味真理だと思う。
彼女たちにもアカデミー賞を贈りたい!
無声映画の時代から陰で活躍していたスタントウーマン。しかし、時として男性スタントマンがカツラを被り、ハイヒールを履いてスタントをこなすこともあった。70年代あたりから徐々にスタントウーマンとしての地位を確保していく・・・
知ってる映画が出てくるたびに「おおー!」と声をあげたくなるほど、バラエティに富んだ作品群。ちょっとした殴り合いのシーンにもスタントが使われているし、まったく気が付かないほど上手く撮っていることがわかった。小型飛行機に飛び乗るシーン、15メートルの落下、カーチェイスなどなど、トレーニングによって鍛えられた彼女たちの凛々しい姿にうっとり。
そんな華々しい活躍をしているスタントウーマンたちだが、40歳を過ぎれば声がかからなくなるし、大怪我や死に至ることもある極限の職場。怖いなんて言ってられないし、何しろ楽しんでやってるようにも見える。そして肘や膝のパッドが必需品なのに、肌の露出が多いと使えないとか、苦労は絶えない。
表舞台の多くの女優たちは自分のスタントダブルに会わないようにするといった裏話。ミシェル・ロドリゲスは逆に積極的に会うようだけど、そこでもその人となりが見え隠れする。『トゥルーライズ』、『マトリックス2』が印象的だったのでまた見たいと思ったよ。
女性のアクション映画進出を陰ながら支えてきた人々の物語!!
ハリウッドや映画業界、ドラマ業界、特にアクション映画においては、欠かすことのできないスタントマンという役割。その中でもスタントウーマンに密着したドキュメンタリーであり、ナビゲートとして、タンクトップがよく似合う女優のミシェル・ロドリゲスも参加している。
監督は『悪魔の毒々モンスター』『カブキマン』などのおバカ映画を多く製作してきたトロマ・エンターテイメントの『パニック・ウォーター』で脚本兼プロデューサーを務めたトロマ出身者であるエイプリル・ライト。
ちなみに『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガンや『サウスパーク』のトレイ・パーカーもトロマ出身だったりもする。
そんなエイプリル・ライトではあるが、近年はドライヴ・イン・シアターの歴史を追った『Going Attractions: The Definitive Story of the American Drive-in Movie 』やムービーパレスという形式の映画館の歴史を追った『Going Attractions: The Definitive Story of the Movie Palace』など映画産業を影で支えてきたものを扱った作品を手掛けてきた中で、今回はスタントウーマンに密着したというわけだが、他の2作品が未公開なだけに、この際に日本でも公開してもらいたいところだ。
1910年代、女性はすでにハリウッドで活躍しており、中には映画会社を所有する人もいた。
しかし、徐々に男性の割合の方が多くなっていき、完全に男社会となってしまった映画業界においては、女性は男をたてるべき存在としてしか扱われなくなっていったことで、女性は映画業界でも現実社会でも肩身の狭い思いをしていた。
女性が映画に登場しても男性主人公の引き立て役でしかなかったし、007シリーズなんかを観てもそれは感じとることができるように、ボンドガールなんて呼ばれてはいるが、かなり女性の扱い方は雑である。
60年代に入り女性解放運動が起こり、女性を主人公とした映画やドラマというのも増えてはいったものの、あくまで主婦という立場だったりと、男性を支える視点や、ステレオタイプな男性に尽くす立位置からの作品が多く、アクションがあるものは少なく、シットコムやファミリードラマが圧倒的に多く、『奥さまは魔女』や『かわいい魔女ジニー』なんかが象徴的である。
70年代も女性解放運動というのは、広まっていき、『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』や『地上最強の美女たち!チャーリーズ・エンジェル』などといった、男性に媚びない女性を主人公としたアクション映画やドラマが制作されるようになっていったことや、郊外の黒人向け娯楽作品ブラックスプロイテーションでもパム・グリア主演の女性のアクション映画登場していった。
実際にこの頃に、ワンダーウーマンのスタントをしていたジュール・アン・ジョンソンやジーニー・エッパー、パム・グリアのスタントをしていたジェイディ・デイビッドもインタビューに答えており、周りからもレジェンドして一目置かれている存在である。
今までは、保守的なイメージもあって、ドレスを着ていたりしていたりしたことで男性がカツラをかぶって女装してスタントをしていたのが、70年代になって、肌の露出が多いだけに、男のスタントマンが女装したり、肌を黒く塗るというのは物理的に無理になっていったことから、女性のスタントマンが多く必要とされる時代がやってきたのだ。
露出度が高い分、実は男性よりも怪我をするリスクは高く、一歩間違えば死という極限の状態の中で活躍し、現在のスタントウーマンたちの地位を築いてきた女性たちに密着している映像はどれも貴重なものばかりだ。
光の部分もあれば、影の部分もあり、実際に事故で亡くなってしまったスタントウーマンのことにも触れているが、近年も事故が絶えない。
時代が進むにつれて、映像技術も進み、更に更にと常に新しく斬新なアクション・シーンが求められるようになってきたことで、危険度は以前にも増しているような状態であり、実際にも『デッドプール2』でジョイ・“SJ”・ハリスが亡くなったり、『ウォーキング・デッド』『バイオハザード:ザ・ファイナル』などでも重傷者が出ていたりもする。
同じような被害者を出さないためにも、スタントウーマンがアクション監督を務めるというケースも多くなっているようで、監督やスタッフの無茶な要求にも冷静な判断が下せるのは、実際にやってきたからだということも納得させられる。
余談ではあるが、『キル・ビル』のユマ・サーマンなど、タランティーノ作品の多くに出演する、近年では一番有名なスタントウーマンであり、女優としても活躍するゾーイ・ベルも少し触れてはいるが、有名すぎるからか、あえて軽く扱われている。
84分という時間内では収まりきらないほど多くのスタントウーマンたちが登場する分、扱いが雑な人も少なくはないだけに、パンフレットは製作してもらいたかった。
また、ひとりひとりに密着したミニシリーズみたいなものをヒストリーチャンネルなんかで放送してもらいたいぐらいだ。
車はNissan、単車はDucati、trailはYamaha、障害物はToyota。
闘う女は、純粋に自己実現を目指す。やりたい事に全霊を注ぎ、夢を実現する。差別と偏見を、意欲・情熱・実力で乗り越えて来た人々の表情の美しさ。ですよ。
もうね。惚れ惚れするばかりです。まさに命がけ(命知らずに非ず)のバックステージを見せられた日にゃ、アクションシーンには手を合わせて感謝するしかなくなりましたがなw
トゥルーライズのヘリぶら下がりも、テルマ&ルイーズの崖っぷちターンも、女性スタントだったんですね。トリニティの二人乗りが145kmphのマジ実写とか怖すぎるw
とにもかくにも、女性スタントのレジェンドの皆様のお話から窺い知る、彼女たちのマインドセットが素晴らしかったです。感動した。
日本的フェミ視点を捨てて見て欲しいドキュメンタリー。もう、ホンマに、ワンダーウーマンの前に見たかったw
良かった。とっても。
彼女たちの存在があってこそのアクション映画…
かつては、男性がカツラをかぶって演じたケースもあったが、今では女性たちが果敢に挑戦している。それもがむしゃらに突っ込んで行くのではなく、きちんと計算して、イメージして行っているのだ。やはりCG処理したものより、迫力があるし、痛みが感じられる。彼女たちの努力が映画を支えてくれているのだ。テレビドラマから、数々の映画まで、私が観た映画が多かった。そんな映画の裏側を知ることができて楽しかった。また、アクション監督として今もがんばっている女性たちにはエールを送りたい。
【変わるヒーロー像の何番目か】
タイトルの「変わるヒーロー像」は、僕がレビューで、何回も引用しているEテレが放送した海外のドキュメンタリーで、アメリカのヒーロー像が、白人男性マッチョから、非白人、非マッチョ、そして、女性に変わってきているという内容のものだ。
そう考えると、今や、スタントウーマンへの需要は多くなるばかりではないだろうか。
ただ、女性がアクションをする映画やTVドラマは昔からあって、チャーリーズ・エンジェルを、知ってる人はそこそこいるのではないかと思う。
70年代には、黒人のスタントマンと、スタントウーマンの権利を主張する協会が出来たと話す場面があったが、チャーリーズ・エンジェルが始まったのは70年代だ。
そこから、ずいぶん長い間、偏見や、差別的な扱いに抗いながら、彼女達は、身体を鍛え、技術のみならず精神力も鍛え、映画になくてはならない存在になってきたのだ。
友を失い、ドラッグを使用する男性スタッフの心ない対応でケガを負うこともあった。
それでも、女性のスタントマンと看做されることを嫌い、男性と同様なスタントを試みるチャレンジスピリッツには、人間として大切なものを教えられるような気にもなる。
考えてみたら、アメリカの公民権運動と女性解放運動は60年代の同時期にあったし、現在の#MeTooも、#BkackLivesMatterと同じ時代に起きたムーブメントだ。
何かが変わろうとしてるのかもしれない。
分断への危機感もあるが、僕は、その分断への反動の方が実は大きく、これを乗り越えたら、また違う世界が開けるような気がする。
スタントウーマンの彼女達がそうして新しい世界を切り開いてきたようにだ。
スタントウーマンに栄光あれ❗️だ。
いかす女性スタント映画!!
アメリカ映画における女性スタントの歴史を、60年代〜現在も活躍する名スタントウーマンたちの証言と共にサイレント時代からの映像もふんだんに取り込みながら振り返るヒストリー映画。
新旧スタントウーマンたちの武勇伝的インタビュー中心の構成ではあるが、説得力という意味に於いて他のドキュメンタリーの追従を許さないのは、実際に彼女たちが身体を張って演じた危険極まりない数々の仕事っぷりが直後にスクリーンで紹介されるからだ!!
スタントの世界に入るキッカケや尊敬する先輩、撮影中の事故により帰らぬ人となった仲間、親友…引退し70代になった今も衰えぬ情熱と、語っている表情がまたいい!
本作で紹介される、まだ観たことのない作品を観る時、あるいは今後何かのキッカケで久々に観る時など、その時は是非本作のことも思い出し、出来たら本作もDVD購入し改めて観返そうかと思う。
ドキュメンタリーとしてはどうなんだろう…
ハリウッド映画で活躍してきた女性スタントたちを追ったドキュメンタリー。
序盤は女性がスタントとして活躍することの大変さが語られる。たしかに男社会なんだろうなと思っていたので納得できる内容だった。一般社会と同じように、性別関係なく、「女性のわりに」ではなく、プロとしての自分たちの地位を構築しようとがんばってきた姿を見ることができてよかった。スタントからアクション監督になった女性も登場して、その監督の仕事ぶりもいい。
ただ、ドキュメンタリーとして面白いかというとやや疑問。もっとスタントの映像があれば印象は違ってたはず。最後のエンドロールが、ケーブルTVでやってそうな海外のドキュメンタリーっぽい感じだったのもややゲンナリ。
体の強さよりもメンタルコントロール
スタントウーマンというタイトルなだけあってもちろん女性の働く姿や、社会的弱者の立場の歴史、そして今の現状を中心として描かれている。
近年は過剰な表現が多い女性作品や逆に男性を卑下するような作品も時折目にするが、この作品はそういった見にくさはなく、見やすい作品である。
特に男性を過度に卑下する事なく、力やパフォーマンスで乗り越えたい、乗り越えられる時代はもうそこまで来ているといったスタントウーマン達の言葉は非常に心を震わさせられた。
この作品は女性ながらの視点の為それが新鮮味あって面白い裏話も多い。
男性俳優とは異なり女性俳優のスタントをする際とにかく衣装が薄く肌の露出が多い為、パットを始めとした衝撃器具を装具できにくい事がスタントウーマンの悩みだと。また女性俳優は華奢なスタイルの人が多い為なかに着込む事もできない。確かに言われてみればその通りだ。彼女らのスタントをすることは男性と比較すると大変な事がわかる。その為より体を強くする必要はあるだろう。
ただこの作品を見ていて思うのは体の強さが最重要なわけではない。やはり1番はメンタルコントロールだという事だ。
このメンタルコントロールは色んなコントロールの難しさが描かれている。
もちろん最初は恐怖をなくし勇気を持つ事である。恐怖があれば表現に弱さが出て作品に影響はでる。まずぞ恐怖をなくすコントロールが大切となる。
その次に恐怖を抱くコントロールだ。もちろん恐怖をなくすことは必要である。それはいざアクションシーンを演じるときに恐怖を恐れず勇気を抱いて演じる事が大切になるのだが、その前にリハーサルを行う際そしていざ演じる前にイメージする際には恐怖を抱く事は必要となる。その恐怖がないと危機管理能力、危機察知能力を低下させて悲惨な事故に繋がる可能性を高めてしまうという。
そして最後は想像力、集中力だ。イメージできない事は成功する可能性が低く、そして集中がかけている時ほど事故やトラブルに遭遇する可能性が高いと語られていた。
プライベート始め仕事以外の部分でも色んなトラブルに遭う事があれば、それ故にメンタルが不安定な事もあるだろう。それを仕事の時にはしっかり切り替えないと命の危険に繋がりかねない。この集中力こそが一番重要となるとも語られていた。
これらのメンタルコントロールは決してこの仕事だけではなく自分に置き換えて当て嵌めることができ、そして勇気づけられる言葉である。
少し理屈っぽいシーンだったりメンタルを語るシーンは多いがこういうのが大好きな自分にとっては非常に貴重な時間となった。
ドキュメンタル映画で、少数の人物にスポットを当ててるわけではないため、ドラマ性には欠ける作品ではあるが、世界の前線で働く人たちの言葉はやはり魅力てきである。
ただ面白いのはこんな偉大な人物達でも語る言葉の数々は身近に耳にする言葉が多い。
成功者ほど当たり前の事を当たり前にできる事が改めて実感させられる。
とても楽しい作品であった。
素晴らしいドキュメンタリー
最初、ドキュメンタリーと思っていなかったので、戸惑いましたが、楽しめました。
同僚の絆が伝わりました。
マトリックスのバイクシーンが一番シビれました。
今後も楽しませてください。
女性スタントの知られざる物語
女性スタントの知られざる歴史を追っていく物語
黎明期から現代に至るまで色々な問題と対峙してきた女性スタントの歴史
観ててそういえばあの映画もこの映画もスタントばかり
女性のシーンも思った以上にあってそれが印象的なシーンもある事に気付いた
トゥルーライズの女性がヘリに助けられるシーンなんて凄く印象的
当時どうやって撮ったんだろう?って疑問だったけど
本当に危険なことやってたんだね
他にも色んなシーンでの成功・失敗談を聞けて面白く、
また亡くなってしまったり体が不自由になってしまったりとリスクの話も考えさせられる
背骨折ったり足を折ったりしながらもそれでもまだ続けてる事が凄いの一言
男性、女性とか置いといて普通に尊敬できるそんな人達
普段聞けない映画での苦労話、面白い話などは聴いてて飽きなかったな
ずっと続いて欲しいそんな気分で観れた映画についてのドキュメンタリー映画でした
めちゃ良かった。
2021映画初めの一本。
女優が吹き替え無しにそのままスタントしていた時代から、スタントウーマンのレジェンド(パイオニア)から現在も第一線で活躍するスタントにかける女性たちのドキュメンタリー。
「チャーリーズエンジェル」や「バイオミックジェミー」、「ワンダーウーマン」などの古いアメリカのテレビシリーズを知ってる世代としては、(バックトゥーザフューチャーなんかも)大怪我を負ったシーンを「OKテイク」として普通に流されていた事に驚き、今もなお、「セクシーな衣装で格闘すること」が多く、男性スタントより極端に少ないPadを付けながら演技をする生身の彼女たちの活躍に驚くとともに感動する。
短い作品ながらも彼女たちのプロ意識の高さと、彼女たちがいるからアクション作品が成り立つ事の大切さを伝えてくれる映画でした。
これ、アクション映画好きさん特に観て欲しいなぁ…
「ようこそ映画音響の世界へ」とクオリティに差が
昨年公開した「ようこそ映画音響の世界へ」を見て映画の裏側の仕事の拘りをわかりやすく且つ要所要所に実際の映画などが織り込まれており作品として完成度が高かったので勝手にハードルが上がってしまいました
女性としてスタントという仕事の苦悩はよく分かったのですが、映画のとの比較が前者と比べあまりに少なく、インタビューがやたらと多く編集も雑で感動も前作に比べありませんでした
せめてもう少し最近の映画のシーンがあると昔との比較もできて良かった気がします
良質なドキュメンタリー
インタビュー中心なのは、ちょっと残念。題材が題材なのだから、もっとエンターテインメントよりの内容にも出来たと思う。
もっとも、インタビューが退屈だったというわけではない。良質なドキュメンタリーだった。映像作品のアクションに思い入れがある女性なら、心の底から楽しめたと思う。男性である自分には、女性だから云々の部分が過剰で冗長に感じられたけど。
全55件中、21~40件目を表示