「映画を愛する全ての人たちへギフトのような作品」浜の朝日の嘘つきどもと 大塚史貴さんの映画レビュー(感想・評価)
映画を愛する全ての人たちへギフトのような作品
福島県南相馬に実在する映画館を舞台に、映画館の存続に奔走する女性の姿を描いたタナダユキ監督作。映画業界のみならず、映像業界で働く、いや、映画を愛する全ての人たちへのギフトのような作品。今の世の中、映画業界に対する愛ある言葉をセリフとしてちりばめ、高畑充希と大久保佳代子がぴったりと作品に寄り添うことで抜群の説得力をもたらしている。ウルっとくる場面と同じくらい、失笑・苦笑・爆笑ポイントもあり、タナダ監督のオリジナル脚本の秀逸さが際立つ。ひとりでも多くの観客に届くことを願ってやまない作品。
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