「かつてボーイだった男が人魚ガールと出会い一生を懸けた恋におちる。これは現代のファンタジックなおとぎ話です。」マーメイド・イン・パリ もりのいぶきさんの映画レビュー(感想・評価)
かつてボーイだった男が人魚ガールと出会い一生を懸けた恋におちる。これは現代のファンタジックなおとぎ話です。
人魚が登場するお話って、気になります。
最近だと「ジョゼ」にも人魚の話が出てきたよなぁ
なんて事を思いながら鑑賞しました。
セーヌ川の岸辺でうたう人魚
その妖しい声に魅了された男たちは
幸せそうな笑みを浮かべて水に入り、命を落としていく…
この人魚、母親を人間に殺され、
復讐心に燃えているのでした。 …なんと
通りすがりの男に 甘い声で歌いかけ
声に誘われ水の中に入っていく男たち…。 あれー
ある夜
主人公の男は仕事の帰り道にその場所を通り掛かる。
歌声は聞こえないのだが
…と
岸辺に倒れている何かに気がつく。
「人魚…」
尾びれに怪我をしているようだ。
近づいて抱き起こす。
…と
人魚が男に気がつく。
慌てて歌を歌いだすが
男には何の変化も起きない。
「 ???…」
この男には、水の中へ誘う力が通じない…
またぐったりとする人魚。
※実はこの男
あまりにも多くの女にフラれ続け
女性への「恋心」が欠落しているらしい …なんて悲しい過去…
慌てた男 考えた末に
自分の住むアパートへと人魚を抱えていく。
そして
人魚と男は
一つの部屋で暮らし始めるのだが…
◇
恋に破れ続け、恋愛感情を失った男は
人魚の世話をするうちに
次第にこの人魚に惹かれていく。
復讐心から人間の男を死なせ続けた人魚は
男の介護に傷が癒え、
気分が良くなるとつい歌を口ずさんでしまう。
すると効果てきめん
人魚の歌声で胸が苦しくなる男 (汗) …あらら
そう
男は人魚に恋してしまい
人魚も男に恋してしまったのでした …
このまま一緒にいると
男は 歌声の魅力にとり殺され
人魚も 海に帰らないと泡になってしまうという… きゃー
さあどうする この二人??
◇
このお話のラスト
一応ハッピーエンド なのでしょうね (…多分)
※そう思えるまでに、しばらく考えてしまいました…
二人があの生活を幸せとするのなら まあいいか
◇あれこれ
◆人魚の姿
歌声で船人を惑わすのって セイレーンでは?
と思って調べてみたら
セイレーンの姿は
「人間 + 鳥」 の他
「人間 + 魚」 の場合がある ふむふむ
とすると
このお話のヒロインは、
セイレーンの特性を持つ人魚なのかもしれません
※ちなみに
「人間 + 鳥 + 羽」 の姿もあるらしく
「シレーヌ (デビルマン)」 はそこからイメージされていると
初めて知りました へぇ
◆人魚は川にも出るの?
人魚姫のお話も、
舞台は多分 「海」 だと思うのですが…。
海水人魚と淡水人魚がいるのかなぁ
謎です。
(海からパリまでかなりの距離がありそうです
セーヌ川を俎上してきたのかな)
◆オープニングとエンディング
飛び出す絵本みたいで綺麗です。
帰宅後これを思い出し、
「ああ、これはファンタジーなお話だったのだなぁ」
と納得しました。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
もりのいぶきさんへ
これは「フランス奇譚」らしいハッピーエンドですね!
男が船で海を進めば、人魚が後を付けてくるのでした。船上の男は夜になればギターを奏でて歌い、海の中の人魚はうっとりと聞き入り、誰にも邪魔されない時間を楽しむのでした。
↑ こんな感じです、文章は貧相ですけどw