「狙った作りもの感」マーメイド・イン・パリ コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
狙った作りもの感
作品全体を通して、現代のお伽話を目指しているようで、ゴテゴテな色彩感覚が入り込んだ美術など視覚からも「作りもの」っぽさが前面に出ている。
少しダサく感じなくもないが、そこが狙いなのだろう。
リアルに振ってしまうと、人魚のルラが何人も人間を殺害しているのに、幸せに恋を知る展開が許せなく感じてしまうはず。
冒頭、中盤、最後に挿入される、ストップモーションを活用した、クレイアニメがよい。
特に中盤、人魚が流す涙が、その時は一瞬「ギャグ?」と思ったような使われ方であったのに、そのあとのお伽話感 & ファンタジー感のある展開に、実に効果的と驚かされました。
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