ブラッド・ブレイドのレビュー・感想・評価
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社会派ゾンビ映画
原題のblood quantumの意味は血の分量、元々その人物が先住民族か否かを図るために血筋の濃さを測る意味で使われていた言葉のようです。
白人に虐げられてきた先住民族に免疫があり立場は逆転。白人の血が強い人たちは、ゾンビ化の恐れがあるお荷物として邪魔な存在になるんですね。
blood quantumという言葉の意味が重くのしかかります。
そんな白人と先住民族のハーフの子の出産も控えており…。その子はどんな未来を背負うんだろうなぁ。
他の方が仰るとおり、中盤のテンポの悪さや設定の曖昧な部分はあるものの、きちんとしたテーマに考えさせられたし、ゴア表現も十分、なにより日本刀のじいさんがかっこいいので、気になってる人は見ても損はないかと。
絵も綺麗だしまともなゾンビ映画です。
8トラのカーステレオなんてあったのね
見どころはじいさまの剣さばき
ゾンビウイルスは川からやってきたらしい。釣り上げたシャケがとんでもなく暴れてのたうちまわる。不吉な兆しは、あっという間に町中に蔓延する。主人公の親子ともどもゾンビに噛まれれてしまう。
そして6ヶ月後。あれ、2人とも生きてる。このゾンビウイルスは、地球を汚す白人を滅ぼすために出てきたらしい。精霊に守られているインディアンは免疫があって、感染しない。
ネイティブ・アメリカンとゾンビの組み合わせは、新しい趣向でよかたんだけどね、中盤のテンポの悪さと、コロニー内での対立軸がわかりづらい。兄貴が白人にしか見えないというのもあるんだけどね。
ただ、主人公親子のじい様が、カッコいい。インディオなのになぜか日本刀を背中に背負ってゾンビどもをバッタバッタと斬り伏せていく。ゾンビ対インディオ侍の物語にしたら面白かったのに。
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