「観客一人一人に答えがあるのかも」林檎とポラロイド 12shiho28さんの映画レビュー(感想・評価)
観客一人一人に答えがあるのかも
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林檎とポラロイド鑑賞
突然記憶喪失になる奇病が流行している社会
主人公もある日突然記憶喪失になり、病院に収容されたのち症状回復プログラムに参加することになる
回復プログラムは、いわば人生の生き直し
自転車に乗る、車を運転する、仮想パーティに行く、クラブでナンパする、お葬式に参列するetc
淡々とした映画
大きな波はないけど、小さな波が不定期に寄せては返し、ラストへ繋がっていく
主人公が記憶を無くす直前から物語ははじまり、淡々とした中に、仮装パーティやクラブのシーンなど、独特のゆるいユーモラスなシーンがクスリと笑える変な吸引力を持ちつつ、全体的には同じトーンで物語は進む
ハネケとかランティモスとかカウリスマキとか好きな人に合いそう、って思ったら、ランティモスの助監督努めてた人らしい
ラストシーンは、印象に残るラストシーントップ10に入るかも
はっきりとした答えを出さず、観客に委ねる終わり方なんだけど、これ悩む
劇中の黒い犬が再登場するシーンとか、買いかけた林檎を台に戻すシーンとか、どう受け取るかで答えは変わる
観客1人1人に答えがあっても良いのかな
彼は忘れたのか、忘れたかったのか
個人的に、☆5中☆3.2
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