「ディストピア…?」ロン 僕のポンコツ・ボット キレンジャーさんの映画レビュー(感想・評価)
ディストピア…?
終始、これが「いい話」とは、私にはどうしても思えなかった。
作り手があえて大人へのメッセージを織り込んでいるからなんだろうけど、正直「ファミリームービー」と呼ぶにはドキッとするシーン、子供には分かりにくいセリフや演出も多い。
周りの同調圧力と、SNSの評価至上主義に苦しめられる子供たち。
でも、映画は最終的にそこを克服する訳ではないので、おそらくこの物語のあと、子供たちはまた同じ苦しみを味わうんだろうな、と思ってしまう。
それがこれからの時代に生きる子供たちにとって当たり前に必要なリテラシーってことなのかな。
あの「ロン」を、主人公のバーニィが友達として受け入れていく流れもなぁ…
完全に「可愛い」に振り切ったデザインなのでカムフラージュされているけど、映画内でこのロボットが持つ意味って、結構ダークなものだとしか感じられなかった。
少なくともこの映画に関して「ロンが可愛い」を起点にしてる人は、ちゃんと起きていることを観たほうがいい。
この話には重大な誘導がある。
まあ、他のレビューでは褒めてる方が多い様なので、これからはこういうコミュニケーションこそ受け入れる時代になっていくなら、私自身もアップデートしなきゃいけないんだろうけど。
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