劇場公開日 2020年11月20日

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「中国の好景気を印象づける一本。ジャンルのファンなら楽しめる」ボルケーノ・パーク 高森 郁哉さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5中国の好景気を印象づける一本。ジャンルのファンなら楽しめる

2020年11月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

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原題「天火 Skyfire」から、ドウェイン・ジョンソン主演の米中合作「スカイスクレイパー」を思い出した。中国経済の躍進が映画業界にも波及し、ハリウッドの製作会社レジェンダリー・ピクチャーズが中国企業傘下になったことを筆頭に、中国製映画に欧米のスターや監督が起用される例も増えつつある。本作のサイモン・ウェスト監督は「トゥームレイダー」「エクスペンダブルズ2」など超大作も手がけたが、近年はB級アクションを散発的にこなしてきた印象。

邦題の通り“ジュラシック・パークの火山バージョン”といった趣で、自然の驚異を支配し見世物にしようとする人間の傲慢さを批判する視点も共通。脚本に目新しさは乏しいが、火山の大噴火や猛スピードの火砕流、未来感あるパーク施設や乗り物など、CGがなかなかのクオリティだ。ジャッキー・チェン以降中華圏の活劇映画ではお馴染み、エンドロールで流れるメイキング映像も楽しめる。

高森 郁哉