「大魔神VS妖怪獣の大バトルを期待したが…」妖怪大戦争 ガーディアンズ しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
大魔神VS妖怪獣の大バトルを期待したが…
「妖怪大戦争(三池崇史監督版)」シリーズ第2作。
Amazon Prime Videoでレンタルして鑑賞。
小説版(荒俣宏・著)は未読です。
大魔神、スクリーンに復活!―と云うビッグ・ニュースに歓喜しました。深夜ドラマで新作を放送していたこともありましたが、まさか令和の世に映画で大魔神が復活するとは夢にも思っていなかったので、特撮ファンである私は大興奮!
しかも旧大映のもうひとつの看板であった妖怪シリーズとのコラボレーション、2005年版「妖怪大戦争」をヒットさせた三池崇史監督がメガホンを取り、しかも昨今の怪獣映画の再ブームに乗っかったのか、まさかの"大魔神VS妖怪獣"と云う怪獣対決を全面に押した宣伝に、一種のカオスを感じましたが、公開を楽しみにしていました。ですが、新型コロナが怖くて映画館に行くことが出来なかったのは非常に残念…
で、今回鑑賞したのですが、個人的には期待外れでした…
前回のリメイク版でも"大戦争感"は殆ど無かったのに、今回はそれに輪を掛けて"大戦争感"がありませんでした。日本の妖怪は臆病なので、戦う段になったら逃げようとするのも分かるのですが、もっとどうにかならなかったのかな、と…
フルCGで躍動する大魔神と妖怪獣第1形態の戦いは、大魔神が骨龍に跨がり空を駆けて剣を振るうなど、とても迫力のあるものでしたが、その後の展開がいただけない…
歌で怨霊を鎮めて解決、と云うのは展開的に無理は無いものの、CGの予算が尽きたことを誤魔化すためにしか思えず、妖怪獣第2形態と大魔神の壮絶なバトルを期待していた私は、大きな肩透かしを食らってしまったのでした。
大魔神の困り顔なんて、正直見たくなかった…