「心の傷と闇を抱えた人間のキラキラ青春ラブストーリー」ハニーレモンソーダ nappaさんの映画レビュー(感想・評価)
心の傷と闇を抱えた人間のキラキラ青春ラブストーリー
クリックして本文を読む
この映画、メインテーマが「恋愛」じゃないなと感じました。
人間の成長、そして「心の傷を癒す」ということがこの映画の主題ではないかと思います。
いじめによって負った羽花の心の傷が、界や仲間と一緒に過ごすことで癒され、本人も成長し強くなる。そして今度は強くなった羽花が界の心の傷を癒す。
心に傷と闇を背負った人間のキラキラ青春ラブストーリーという異色の作品です。
------ここから詳しいネタバレ-----
特に秀逸だったのが、ある意味立場逆転ともいえる羽花と界の行動のリンク。
「羽花が界への想いを伝えるため自転車を爆走させ→みなとみらいのあの場所にたどり着き→想いを伝え→キス」の流れ、最後のシーンの界が全く同じ行動を同じ流れでするんですよね。
界によって癒された羽花に、界の心の傷が癒される流れが、「2人は真逆のようで同じ」という事、そして羽花の成長が感じられ感動しました。
勿論、エンドロール等純粋に「胸きゅん」「恋愛」を求めている人が満足できる演出はたくさんあります。
そして私がこの映画で1つ学んだことは、「家族構成というのは気軽に聞いていいような事ではない」という事です。当たり前に両親に愛されると分からない。気をつけよう。
コメントする