「牧歌的サイバーパンク」アイの歌声を聴かせて N.riverさんの映画レビュー(感想・評価)
牧歌的サイバーパンク
不気味の谷間を飛び越えて、
AI搭載アンドロイドが巻き起こす感動ありのドタバタコメディー。
ハイテクハイテクし過ぎていない地続きの世界観において
スタンドアローンのアンドロイドというサイバーパンク感。
研究所が大きく関与するも舞台は高校というラノベ感。
いずれもダークなところがなく、アンバランスのバランスが
これまでにありそうでなさそうと独特だった。
むしろ非常に牧歌的だからこそ
「人の幸せを願うAI」というコンセプトが浮かなかったのでは。
牧歌的という意味ではオオゲサな所もなく、ある意味地味目なリアル志向。
払拭すべく短い尺に色々なエピソードが詰め込まれており
しかしながら消化不良もなく結果、キャラが立ちよかった。
そんなこんなで生き生きしているキャラに、かなり素直に笑ってもいる。
「フリーガイ」を思い出すくだりもあり、
全体は洋画を思い起こさせる造りだと感じた。
○○アニメ、と呼ばれるブランドでないためか、
印象は逆に個性的でこうした作品がまた出てくることを期待したい。
きゃぴきゃぴしたシオンが急に武骨さを出す、アンドロイドとのギャップがいい。
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