「ビミョーな作品でどこを褒めればいいのか。」アイの歌声を聴かせて さやちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
ビミョーな作品でどこを褒めればいいのか。
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土屋太鳳が歌う部分が重要なのに、『龍そば』の中村佳穂さんとは比較するのも失礼な出来映え。AIを衛星にバックアップするのは攻殻機動隊のタチコマでとっくに既出のアイデア。シオンよりはタチコマの方がよっぽど可愛くて感情移入できる。サイバー世界の表現も細田監督に遠く及ばない。作画全般も新海誠作品がスタンダードになってしまった今日この頃としては凡庸。
そもそも脚本も書いた吉浦康裕監督はAIと言うものを理解できているのだろうか?学園ものとしても陳腐だし。
AIの制御が世界的に課題となっているのに、無許可で高校にAIロボを無断で実地試験に送り込む研究者、サトミの母の美津子も無茶苦茶で、頭を抱えてしまう。どう考えても、悪役扱いの上役の方がまとも。
サトミが好きなディズニー映画みたいな『ムーンプリンセス』も時代錯誤感が。今の小学生女子に好きなアニメを尋ねると『推しの子』と応えられる今日この頃に。
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