劇場公開日 2021年8月6日

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「陰のテーマと陽の関西弁のマリアージュ」映画 太陽の子 あっきーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0陰のテーマと陽の関西弁のマリアージュ

2022年10月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

日本の原爆開発といえば理研の仁科博士だと思っていたが、京大でも研究していたとは初めて知った。理研じゃなく京大が舞台、やり取りが関西弁というのがこの作品の質を爆上げしていると思う。大量破壊兵器開発の是非という暗く重いテーマを、明るく直接的な関西弁でズバズバやりとりすることで、とても分かりやすく心に刺さる議論になっている。関西弁ってすごいなぁ。(いや京大がすごいのか)
そしてことさらに原爆の悲惨さを煽るのではなく、ウランを分けてもらう陶器屋の娘がある日唐突に小さな仏壇になっている。これが日常になっしまうことが戦争の本当の怖さだと感じた。

あっきゃん