「わんわん救助隊」パウ・パトロール カーレース大作戦 GO! GO! odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
わんわん救助隊
カナダの幼児向けアニメ、160ヶ国以上で放送されるパウ・パトロールは10歳の少年をリーダーとするダルメシアン、シェパード、ブルドッグ、ラブラドール、コッカスパニエル、雑種の6匹の子犬から成るなんでも救助隊の奮闘を描きます。
警察、消防、水難、雪山、土木、航空など専門分野を担っているキャラクターもバラエティ豊か、反面、猫族は敵役だから作者のキース・チャップマンさんは部類の犬好きなのだろう。製作はカナダの玩具メーカー、スピンオフ社、フィギュアに加えて登場する乗り物、ゲームなどフランチャイズ玩具でも大儲けらしい。
敵役は隣町の市長ハムディンガー一味ですが日本版ではライバール市長に改名、善人の女性市長グッドウェイのライバルというこじつけでしょうかね。本作でも窃盗、破壊、殺人未遂、誘拐と悪行の限りですがどういう訳か逃げとおします。
勧善懲悪でないプロットは倫理教育上は問題ですがアンパンマンにばいきんまんがいるようにブレない悪役なしには正義のヒーローは成り立ちませんので致し方ないのでしょう。
本作はF1のようなサーキットレースかと思いきやアドベンチャーラリーでもあるらしい、車にレギュレーションも無くいたって自由、チャンピオンシップでドライバー交代まで認められているのも解せないが明らかな妨害行為まで御咎めがない、槍が出てきてパンクさせるシーンは大作「ベンハー(1959)」の戦車レースの名シーンのオマージュでしたね。この辺は付添い鑑賞のお父さん(御爺ちゃんかな?)へのくすぐりなのでしょう。
プロットもニューヨーク~パリ間の自動車レースでライバルに妨害工作し放題のスラプスティックコメディの名作「グレートレース(1956)」に似た定番のドタバタ劇。
明日からの最新作の公開記念でテレ東でやっていたのでたまたま鑑賞・・。