「作画沈没」日本沈没2020 劇場編集版 シズマヌキボウ はるっちさんの映画レビュー(感想・評価)
作画沈没
原作を解釈したリブート作品だと知った上で観に行きましたが、こんなんでいいの?と思ってしまいました。
毎回発生するイベント(災害)で、仲間が一人、また一人と減っていくのは、過去の災害作品でよく使われる手法です。
まさか週間配信だから仕方ないと、言わないですよね?
小松左京の原作では、日本が無くなる事を主題に置いて、今の日本人の在り方を解いていたと思うのですが、本作品はまるでゲームのイベントです。
この程度のシナリオしか作れないのが、今の日本映画の情けないところでしょう。
その中で、主人公の武藤家が混血という設定は面白いのですが、次男の剛が盛んにエストニアを口にします。
エストニアがIT先進国だと知っていますが、せっかくなので、母の故郷のフィリピンを僕が素晴らしい国に変えるんだ!と言って欲しかったです。
最後に本作品の一番の失敗は、キャラクターデザインと、作画の雑なところですね。あの出来では感情投入は無理です。
せめて雑な作画をどうにかして欲しいものです。
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