チャンシルさんには福が多いねのレビュー・感想・評価
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レスリーチャンの呼び方は違ったなぁ
突然仕事を失ったワーカホリックな映画プロデューサーのミッドライフクライシスのゆるコメンディ。評論家好きする映画監督の映画を世に送り出すためにサポート役にまったものの、その監督に突然先立たれ、いきなり多くを見失ってしまう。 ヒップなネイバーフッドじゃない丘の上の家に居候をさせてもらい、レスリーチャンを名乗る男に出会ったり、ベタになりそうなところも、スタイリッシュな映像でふるゆわおしゃれに仕上がっている。しかしいくつか気になったことが。 登場人物の肌が綺麗すぎて、現実に呼び戻され、映画をみていること、見ているのは映画俳優であることを思い出してしまった。 家の家具がシンプルながらおしゃれなのだが、椅子はチャンシルさんの足がブラブラしていた。セットだからなのか?元から持っていたとしても、部屋についていたとしても違和感があった。
いまいち乗り切れず。
冒頭のシーンがかなりスピード感があったためわくわくしながら観はじめたがそういうのではなく、淡々と日常が進んでいく感じ。韓国映画っぽくないと思った。こういうの好きな人いるんだろうねという印象かな。館内ときどき笑いが起こってたけど、自分はポイント違ったかな。
どうにかこうにか生きていく
淡々としていて、不安からの妄想とかがあってりして、見る側にちょっと努力というか覚悟が求められる映画かな。 かくいう私も、前半の長回しと平坦な運びや映画館の物理的な事情(字幕が下に出て、椅子が立派な分読みきれないところがしばしば)で、つい、うとうと でもその後、ストーリーを追うのに苦労はなかったです(^ ^) いいのか悪いのか いろいろわからないところもありましたが(韓国の風俗・文化的背景?) それも含めて、中年クライシス前の女性の生き方の模索の一つの形として捉えました この先いいことがあればいいね
「笑顔」で「ハツラツ」
「笑顔」で「ハツラツ」とした雰囲気チラシの印象が良いです。 「つらい事もあるけど、めげずに明るく元気に振舞っていれば、本人だけでなく、周りの人たちも幸せになる!」そういうストーリーを想像してましたが、ちょっと違っていました。 女性の「幸福論」的な内容で、今まで自分が信じてきたことを見つめなおす事を描いた内容です。コメディタッチなので、大きな感動こそないけれど周りの演者が温かくて良い人ばかりなので、ホットします。 初主演のカン・マルグムさんは、とても美しいルックの韓国女優さんとは違い、比較的庶民的な見た目が好感度につながっているように思えます。また、映画製作関係者の話しなので、「小津vsノーラン」のくだりはクスっと。 日本で上映される韓国映画は緊張感の高い秀作が多いのですが、疲れた時に観たい栄養ドリンク系映画として、充分楽しめました。
【日の当たらない仕事を日々、黙々とこなしてくれている女性の方々への感謝の念が沸き上がって来た作品。小津監督作品が好きな人にはお勧めなのかな?”自称レスリー・チャン”にはクスクス笑った作品でもある。】
<Caution! 以下、内容に触れています。> ・映画プロデューサーのチャンシルさん(カン・マルグム)は、運がない。PDと言えど、仕事は雑用ばかりで、長年仕えた監督は宴会で急死し(飲み過ぎである・・)仕事を失ってしまう。 ・仕方なく、PD時代に付き合いのあった若手女優ソフィ(ユン・スンア)の家政婦になり、せっせと働く。 胸の中に”40歳を超えて、私の中には何もない・・”という哀しみを抱えながら・・。 ー 韓国の映画界って、女性に厳しいのかなあ。日本もそうだけれど、韓国も男尊女卑傾向が強いからなあ・・。ー ・ソフィにフランス語を教える短編映画監督のヨンと知り合い、彼の誠実な人柄に惹かれるチャンシルさん。一緒に呑みに行って、好きな映画監督論議で、チョンシルさんは小津監督の素晴らしさを語るが、ヨンさんは小津監督作品は”何も起こらないので、退屈。CN監督が好き”と発言。 憤慨するチョンシルさんであるが、ヨンへの思いは変わらない。 ー 私事であるが、どちらも好きである。短編映画監督なのに、小津監督の良さが分からないとは・・。ー ◆けれど、お弁当を作り、ヨンに告白するも、”姉さん”でいて欲しい・・、と言われてしまう。 ー あれは、切ないなあ・・。ー ◆チャンシルさんにしか見えない、”自称レスリー・チャンの幽霊”だと言い張る、半パンランニングシャツの幽霊(キム・ヨンミン:良く、あの役を受けたなあ・・)には、 脳内クスクス笑いながら鑑賞。(だって、ハンサムだけれども全然似てないじゃない!) この幽霊の存在が、この映画に不思議な可笑しみを齎し出しているのは、間違いない・・。 もう、あの姿で”自称レスリー・チャン”が出て来るだけで、クスクスクス・・。 <人生、毎日、小さな事がイロイロと起きる。 哀しい事、笑える事、怒ってしまう事、泣きたくなる事。 けれども、毎日を一生懸命に生きる人の姿は、美しいものである。 チャンシルさんの、平凡だがイロイロな事が起きる日々を生きる姿を、喜怒哀楽を絡ませて描いた作品。 何故だか、良い気分になる作品である。> <2021年1月23日 刈谷日劇にて観賞>
人生で大事なことが静かにホンワカと描かれています。
なんとなーーーく、面白そうな気がして鑑賞。 うん、観てよかったですね。なんだか、元気が出るのです。 ラスト近くのセリフ。 「みんな先に行って、私が照らすから。」 これこそ、チャンシルさんのプロデューサーとしての仕事ぶりと人柄を表しているかなと思います。 なんかグッときちゃいました。(見当違いかもしれないけど) 社長(外野の人)には監督の雑用と見られちゃうけど、暗闇を照らし、制作チーム全体を前に進めるためのことを黒子に徹してやってたんだろな。自ら率先して雑用と言われるような細々としたことまでやってきたんだろうな。大好きな映画制作のために。 その仕事ぶりや姿勢、人との接し方、心の砕き方はそばにいる人達には見えているんでしょうね。 だからチャンシルさんの周りにはなぜか人が集まりますよね いい仲間、大家さんも実はいい人、妖精のように現れる香港俳優にも心配してもらって、、、ちょいと恋もして、、、人が運んでくる福に囲まれてるのは、たまたまじゃなくて、チャンシルさんの人柄や性格、仕事ぶりの証。 (無意識だろうけど)与えていたから、与えてくれる。情は人のためならず。大事なのは人間力。 全て無くなったようでいて、いやいやどうして、チャンシルさん自身が知らずに作っていた財産(福)がたくさんあったのでしょうね。 また、真摯にやるべきことをやりたい事を考え、やり、そして成す。 チャンシルさんに限らず、人生を走り続ける人は、ちょっと休んで改めて自分のこれまでの棚卸しとこれからを考えるのは必要かも?なーんてことも思いました。 うまくいかないことが続いたり、ついていないことが続くと、なんて不幸なんだ!っておもっちゃうけど、人間、体一つになったときに自分自身がこれまで作り上げてきた「無形」の財産を感じるのかもしれません。 果たして僕自身そのような生き方ができてきたのだろうか? これからどう生きていこうか?をしっかり考えて成さなくちゃな。 なんて、ちょっと身が引き締まりました(笑) またチャンシルさんの映画愛は、監督の映画愛が投影されてるんだろな。 きっと小津作品もノーラン作品も愛する監督さんなんだろなー。 そして、きっと監督さん自身がチャンシルさんなんだろうな。投影しているんだろうなぁ。 失っても映画制作に戻ってくる・・・それほどの静かだけど熱い情熱のようなものも感じます。 作品全体は非常にホンワカとしています。コメディータッチです。でもウダウダと書いてきたように、人生の中で大事なことはなんだっけ?って考えさせてくれる作品でもあります。 ラストシーン、映画館で(ってところがミソですよね)映し出される映像が、これからのチャンシルさんの人生を予感させます。秀作です。 あ、チャンシルさん演じたカン・マルグムさんが良いです。本当にチャーミングなんです。チャンシルさん。
ちょっぴり幸せな気分になれます
アラフォー女子のチョンシルさん。プロデューサーとして共に仕事をしてきた映画監督が急死し職を失った。 すべてを失ったチョンシルさん。でも彼女の人生捨てたもんじゃなかったなぁ。 決して落ちきることはなく、温かなユーモアが彼女を包みこんだ。そう、ささやかな福が彼女のまわりに溢れた。自分もちょっぴり幸せな気分になった。 今作のキム・チョヒ監督はあのホン・サンス監督のプロデューサーだったのですね。色々と腑に落ちた気がした。
タイトルなし
14本目。 ゲラのオッサン1名。 まあ確かに笑える所もあるけど、シュールと言うか淡々た進むせいか、睡魔との戦い。 自然の明かりのまま撮影してると思うんだけど、全体的に画が暗めで表情が観にくい。 ちょっと残念。
レスリー・チャン
失業した40歳独身女性の映画プロデューサーの日常生活を追いながら人生の転機について優しく問いかけたような作品。女優の家政婦をしたりして当座の生活費を稼いだりするのだが最後にチャンシルさんは映画製作の現場に戻ってくる。そういう意味ではおおらかな映画賛歌の作品でもあった。
エンディング曲で凄く納得
これぞ『何も起きない』映画! こういった類の映画は、ハマる人とハマらない人がいるでしょう。 日本だったら中川龍太郎監督の作品に近い、静かで日常が散りばめられた感じの作品だった。 私はこういう映画好きです。映画の主点を観る側に委ねるような感じの映画。 そういう意味では、この作品はジェンダーでもいいし、ファンタジーでもいいし、コメディーにもなるし、トータルでヒューマンドラマともとれる。観る人次第で色々見方が出来そうで、面白い。 そしてエンディング曲の詞に納得。珍しく、映画のエンディング曲で頷ける映画だった。 少々ネタバレになるが、小津安二郎とクリストファー・ノーランの件は、まさにこの映画の方向性を表していたような。
チャンシルさんに親近感!
誇りを持って仕事に打ち込んできたのに突然の失業、気がつけばアラフォー、恋人なし、子なし。 これまでの人生何をしてきたの、自分には何もない! と我に返り落胆するたくさんの女性をチャンシルさんは代表しています。 私も振り返れば同じような悩みを抱え、自分を情けなく思ったり、他人をうらやましく思ったりしたものでした。そういう感情はきっと、男性よりも女性がより強く感じるものだと思います。 それは、自分で自分を「世間の価値観」で縛っているから。呪縛を解き、本当に自分が望んでいるものは何か、試行錯誤しながらチャンシルさんと共に探す旅に同行した気分でした。 テーマ設定が興味深く、女性監督ということもあってとても期待していたので、セリフや演技や設定や音楽をもっともっと改良できる素地が残っているのではないかなぁという思いと共に、劇場を後にしました。音楽はちょっと邪魔なときがあったかな。 珠玉の言葉がたくさんありました。観客は中高年女性中心かなと思いきや、男性の一人客も意外と多かったです♪
地味に考えるところが多い映画。
今年8本目(合計75本目)。 大阪市ではやっている映画館が1つしかなく、公式サイトから興味があったので寒い中見にいきました。 特に…自分の人生の幸不幸は、自分自身が決めるものです。しかも自分の考えによるものが大きいものです。相手が勝手に決めるものではありません。また、生き方についても他人はアドバイスしたりすることはできますが、子供なら(親権の考えで)別ですが、いい大人にもなれば「こうしたほうがいいと思うよ」とは言っても、最終最後決めるのは、その人にほかなりません。 確かに描写から見ると「福が多い」か?というと微妙なところはあります。しかし、結婚していなかったり何だのということは、結局のところ幸不幸を決める一つのパラメーター(変数)の一つに過ぎず、それが全てではありません。他も同じです。「大きい部屋に住んでいる」とか「有名人と知り合い」とか、そういったこと「だけ」で「幸福度」というものが一気にあがったりさがったりすることはありません。 そして、本人がどんな生活を送っていたとしても、本人が幸福だと思えばそうなのだ、という、よくよく考えれば当たり前の話をちゃんと再確認することができました。これって当たり前のことなのですが、「親切の押し売り」をする人はどこの世の中でもやはりいます。こうした人に惑わされず、「自分の短い(人間の寿命は80年くらいと言われる)人生を、どう「福が多く」生きるか」という、とても難しい問題(そして、原則として後戻りはできない)を考えさせる点において、良い映画だったと思います。 韓国映画といえば、1月1日(お正月)の「感染半島」のようなアクションものもありますが、こちらはいたって平和にお話が進み、暴力シーンというもの「すら」存在しません(多少小突いたりする程度の描写はありますが)。また、話のストーリーとしてもひねりが少ないという批判はありえても「意味不明な描写がない」という点(下記参照)もある一方、この映画特有の謎のパンフレット事情も考慮して減点0.1としました。 加点要素0.3、減点要素0.1で5.2としました。 ------------------------------------------------------------------------------------------------ (加点要素0.3) 韓国はお隣の国という事情もあり、日本と似た風習が多いです(もちろん、儒教を大切にするなど、若干違う点もある)。映画によっては、国の言い伝えや宗教に関する描写が入るなど、国の文化を知らないと「何を伝えたいのかわからない」シーンが時々存在します。ただ、この映画は(感染半島もそうでしたが)原則として「日本の文化と同じ」と考えて差し支えなく、特に理解に苦労する点はありません。こういう点は(まぁ、日本と韓国は今、社会問題ではバトルしてますが…)エンターテインメントの中では仲良くあってほしいものです。 (減点要素0.1) この映画、「配給元との契約の事情で」パンフレットを購入する場合、+400円で購入する(一般に見る場合、2300円になる。1900円+400円)ようです。この点は説明を受けてパンフレットを買う買わない?って言われたので、とりあえず「いらない」って答えました。 ところが、当方、重度身障なので手帳提示すると1000円で見ることができるのですが、その場合でも2300円になるようです(つまり、パンフレット代だけでみると1300円になってしまう)。 もっとも、重度身障の方の映画の割引制度自体が、「映画の日」(12月1日)以外で言えば一般には受けられない恩恵であり、こういう矛盾点(なぜか「高く売りつけられる」という謎の現象)は仕方がないものだと思いますし、「配給元との契約の事情」とある以上、映画館に選択の余地がない(この場合、パンフレット代を400円をみなして、1400円で請求する、ということはできないとのこと)ことは理解するものの、「なんだかなぁ」という印象でしかありませんでした(ただ、映画館の裁量の余地がないことは理解しうるので、減点要素としてはこの程度だし、特異な事情であるため、減点要素としてもこの程度)。 ※ もちろん、「豪華音響版」といったように、「施設そのものに値段がかかる場合に、値段が固定されて割引が一切きかない」というのは理解できる(施設の維持管理費に関係してくるので)のですが、パンフレットが400円から1300になるというのはどうみても奇妙な話ではあります。 ------------------------------------------------------------------------------------------------
語るに足りず
少々著名な映画監督と長年共に活動してきた40歳の女性映画Pが、監督の突然の死により迷子になる話。 監督が突然死したことにより仕事を失い、仕事のオファーがないことを嘆くチャンシルさん。 Pの仕事は何ぞやと聞かれても答えられず、監督に養ってもらっていた事に気付かない、全て受け身のPって…。 40歳だしねぇ。 そんな主人公の自分探しや映画論に始まり、恋愛論と価値観にと、オカルトを交えながら語っていくけれど、何がしたいのか…これは面白いのですかね? これをプライドと言うには物足りないし、一応映画愛はみせたけど、結局最後までたらたらと甘ったれた描写だし、まったりだし、オカルトだし、何も刺さらず、最初から最後まで冗長だった。 厳しすぎますかね(汗)
【ヒント】
そんな仰々しいものではないが、ここには生きるうえで大切な考えてみるヒントが散りばめられていると思う。 チャンシルさんと同じアラフォー、結婚経験なし独身の女性で、ちょっと行き詰まっていれば尚更かもしれないが、実は、全ての人に通じるもののように感じるのは僕だけじゃないように思う。 それに、昔読んだ小林秀雄さんの「考えるヒント」や五木寛之さんの「生きるヒント」より、なんか、身近で分かりやすい😁 ちょいちょい出てくる教訓のような言葉は、実は額面通り受け取るのではなく、それぞれの人が考えるヒントなのだ。 モノを捨てると、また、新しく何かが入ってくるみたいな言葉もあったが、待てよ…。 そうではないものもたくさんあるだろう。 過去は紛れもない自分だ。 なりたい自分を考えることも重要だろう。 でも、チャンシルさんのように、 一旦、 信じたいこと、 成したいこと、 見たいこと、 を振り返ってみても良いだろう。 こだわりを捨ててみて、幅広に自分自身を振り返ってみて、でも、こだわりを再発見したら、それはとても素晴らしいことのように思う。 全部、自分だ。 そういえば、今日観たカトリーヌ・ドヌーヴ主演の「ハッピーバースデー」にも、小津安二郎か引用されてた。 小津安二郎デーだ。 特定のテーマとか、大作主義とも距離を少し置いて、こうした日々の悩み事や家族の問題なんかにフォーカスした作品がもっと増えたら良いのにと思う。
観終わってからもじわじわと
オープニングの画角が4:3だったり、居酒屋のシーンでは役者単独の上半身をアップで撮ったり、随所に小津安二郎へのオマージュがみられますが、それがなんとも知的でセンスがいいです。 最近の韓国映画は『はちどり』や『詩人の恋』など、女性監督による名作が多いですが、これもその一つ。 主人公のチャンシルさんの日常を淡々と描いていきますが、日常の機微(ちょっといいなと思っていた人と映画の趣味が合わなくて幻滅とか)を捉えるのがうまい。 観ていてる方もチャンシルさんとともに泣き、笑い、気づけばチャンシルさんを好きになっていて、映画を観終わってからもチャンシルさんのことを思ってしまうような映画でした。 ちなみに、ソフィーのチャンシルさんの呼び方が字幕では「チャンシルさん」となっていましたが、オンニと言っているので、もっと近しい間柄なんだろうなと思いました。 また、キム・ヨンも最終的にはチャンシルさんのことをお姉さんと呼んでいて、恋人ではなくソフィーと同じような関係性になるということなんだろうなと思います。でもチャンシルさんの周りにはそういう仲間がいてチャンシルさんはやっぱり幸せなんだなと思いました。
少し退屈してしまった
映画プロデューサーのチャンシルが、監督の死によって干されてしまう。手のひらを返す者もいれば変わらず側にいてくれる者もいる。そして恋の予感も。 自分の生き方ややりたいことなんかを問い直す話だ。でも思ったよりも恋の要素は少ないし、ジェンダー的なトラブルも少ない。でも、女性の自立を描いた話なんだな。 全体的にゆったりとした雰囲気。映画監督は亡くなるがこれといった事件が起こるわけではない。レスリー・チャンらしきやつが出てきたりするのでちょっと変な話ではある。あの感じはあまり好きではない。チャンシルさんはかなりキュートで共感できるところもあり、クスッとするシーンもあったのだが、全体的には退屈に感じてしまった。好みの問題だ。
最高に和む人間ドラマ!
とにかく登場人物全員が愛らしくて可愛いのだ! 40歳にして、子供のようにオイオイ泣くチャンシル。 小津安二郎を敬愛するチャンシルに、ノーランで対抗する空気読めないヨン。 全然似てないのに「欲望の翼」の印象的な下着姿を真似て、自分をレスリー・チャンと言い張る、謎設定の幽霊レスリー。 寝ている時以外は動き続けているらしい、習い事魔の新進女優ソフィ。 娘を早くに亡くし生への執着を無くしながら、ハングルを習う大家のおばあさん。 中々にカオスな面々が、金も職もなければ結婚も出来ないという闇を打開しようとする姿は最高に面白かった!
良作の予感がしたので観賞したけど、それほどでもなかった感じ。
「福が多いね」と言う意味が思ってたのと違ってたけど、その所は良かった。 気持ちが落ち込んでいるときに観ると元気が貰えて良いかもしれません。 映画プロデューサーのチャンシルさん。 監督の突然の死に仕事が無くなる展開。 自分の生きる目的を失い自分探しのストーリー。 抑揚の無い展開。 チャンシルさんの周りの人達との自然なやり取りが良い。 何となくこのまま終ってしまうと思ってたけどけど、ラストの仕掛けはとても良かった感じ。 チャンシルさん以外は美男美女が多めだった感じでした( ´∀`)
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