スリー・フロム・ヘルのレビュー・感想・評価
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続き物なのね
先行作があるのを知らずに鑑賞。なのに観客の共感一切不要と言わんばかりの俗悪な主人公たち、やってることのみならず、見た目も醜悪そのもので引き込まれる。長年収監されてたから仕方ないのかもだけどベイビーでさえも汚いババアなのが、妥協なくて素晴らしい。ただメキシコのモーテルに入って、その極悪ベイビーがほろっとする瞬間があって何だこれと思ったけど、シリーズをちゃんと見てれば納得のシーンなのかしら?まあそれをマイナスにしても存分に胸クソ悪くてステキな映画でした。
1も2も観てませんが
前半は噂に違わぬ凶悪ぶりだと思いましたが、後半はただ反撃しただけなので、ぎりぎり普通の人に見えないこともないくらいになってしまったように思えた。前半の勢いで突っ走って欲しかったけど。
ピエロに泣かされる
3人の極悪党がとにもかくにも沢山の人を殺害しながら旅をする物語。 ・・・と、雑な説明ですが、大筋はこんな感じ。 とにかくサイコな極悪人で、嘲笑いながら悪事を働くが、何故か、本当に何故か知らんが憎めない3人。 ベイビー強すぎ。嫌なオバサン警察の策略も台無し。思わずニヤリとさせられる。 現代人だったらTwitterとかめっちゃ呟いていそうなタイプ。「それあたしだよ!」とか言われた日にゃもう泣くしかない。 ピエロのシーンは胸が痛い。あんな泣かれたらピエロもいたたまれない。 とにかく死にまくりのスプラッター映画(そこまでキツい描写はないけど)。 自分は知らなかったのですが、この作品はシリーズ第3段とのことで、前作(?)を知っている人の方がより楽しめる作品かも。
最高にカッコいい再結成映画
とにかく何から何まで最高にカッコよかった。前2作のノスタルジーに頼らず、メンバーチェンジを経てさらに進化させた仕上がりが良かったし、後半のメキシカンテイストの導入もとても効果的でよかった。 シドヘイグへの追悼しかり、タイニーの事も忘れずにセリフの中に登場させるあたりもにくい演出だった。 新メンバーのフォクシーを演じたリチャードブレイクは「31」でもめちゃくちゃいい味を出していたが、本作では何の違和感なく溶け込んでいて痛快だった。 相変わらずの残酷描写は一切妥協なしだが、所々にユーモアを感じ愛着がわかずにはいられない。 そして今回も挿入されたロックソングがどれもご機嫌だった。自分は不勉強なのでスージークワトロぐらいしか知らなかったが、知らない曲かかりまくりでもめちゃくちゃカッコよかった。 R指定全開な描写でありながら見終わったあとに何とも言えない充実感を味わえるというか、とにかく観に行って良かったし、映画監督としてのロブゾンビの才能は止まるところを知らないなと改めて痛感した。 2週間限定上映でも劇場公開してくれたことにも感謝したい。
極悪賛美
十何年と時が経ち、またもやこの一家を撮りたがるロブ・ゾンビ、まだまだ撮り足らない、あと二作は作りそうな勢いを感じる終わり方。 奥さんでもあるシェリ・ムーン・ゾンビは、さすがに歳を取りすぎた感が、無理あるキャラを演じているようで、これだけ待たせるもんだからシド・ヘイグの身も持たない、親戚登場な新トリオで大暴れ!? 全体的に前作の雰囲気のまま、テンポが悪く若干、長く感じる上映時間に退屈感は否めなく、ヒーロー的な扱いに極悪感は薄れ、それぞれのキャラに魅力も薄まる。 庭でメッタ刺し、手を振る婆ちゃん、そんなノリを連続的に見せて欲しい、欲求不満!??
シドヘイグに捧ぐ星5
いやあ面白かった。 マーダーライドショーは1は悪魔のいけにえのフォロワーぽい感じで2で一転、立場逆転のロードムービー 衝撃的なエンディングを迎えてまさか3が作られるとは思いませんでした。 完全な続き物で、家族は2人になるかと思いきや、名悪役リチャード・ブレイクが腹違いの兄弟として登場。 前半は主に妹の刑務所での話と脱獄した兄の話でちょくちょく殺人も挟む、妹はより狂ってましたね。 家族愛が強く、あんな狂った家族なのに人間味がとくに今回は感じられました。 2からあの兄妹には完全に味方視点でみてしまうので今回もバリバリに感情移入してしまう、完全に殺される方のがかわいそうなんですけど、あんな音楽流しながら追いかけてたら殺っちまえ〜ってなってしまいます。 音楽のセンスがいちいち素晴らしい。 後半、メキシコでは親の仇(親がダニートレホなのがまたウケる)とマフィアみたいなのに狙われてしまいます。 頑張れ3人!絶対絶命!の中、小人さんナイスでした。 今回グロ要素はあまりなくてなんだか落ち着いてしまった兄妹。 シドヘイグは今回の映画を最後に亡くなられました。 なんとなく死刑になった役柄と重ねて悲しくなりましたね。 そんな感じで星5とさせていただきました。
ぶっ飛びスプラッター
シェリ・ムーン・ゾンビ演じるベイビーがぶっ飛んでて、事実上の主演かな。ここまで振り切っていると見ていて気持ちいい。 音楽と使い方とか、シーンの切り替えなんかはスタイリッシュなんだけど、この手のジャンルで115分はちょっと長いね。メキシコ編はいきなりドンパチ始めてくれた方がスッキリしたかな。
ヒャッハー不足
1978年、大量虐殺により捕まった犯人達が脱獄し巻き起こる話。 逮捕時に警察の銃撃を受けて瀕死になるも生き返った犯人達。 刑務作業中に腹違いの兄弟フォクシーの手を借りて脱獄したオーティスが、妹ベイビーをも脱獄させて3人旅が始まって行く。 やりたい放題3ぶっ飛んだ人の殺戮をスタイリッシュ風にみせるけど、3人になってからはぶっ飛んでいるというよりもただのバカというか…案外普通じゃない? すかしたおバカな会話パートはあまり面白味がないし、メキシコパートの黒サタンも殺る気あるのかというようなご都合主義の連続で、ちょっとぐずついていてスカッと感もドロドロ感も足りなかった。 もっともっと殺し捲りの血みどろでも良かったかな。
カタルシスって何だろうと考える
・前作のREJECTSに合ったカタルシスを感じられませんでした。REJECTSのラストのドローンカメラは、奴ら三人の魂の昇天だったのかなと。今回の道路沿いのカメラワークの意味が私には分かりませんでした。 ・ただし、あのジイちゃんの眼力には痺れました。彼は最期を飾りましたね。追悼。 ・この映画でモヤモヤする人には「悪魔のいけにえ2 主演:デニス・ホッパー」をお勧めします! ・あと女性が数人、観に来ていたのには驚きました。
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