クリスマスを取り戻せ! リトル・ドラゴンとサンタの魔法の石のレビュー・感想・評価
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異説のサンタもの
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サンタ・クロースはローマ帝国時代のセント・ニコラス司教がモデルで娘を売りに出そうとする貧しい家に救済の為、投げ入れた金貨が暖炉の横に干していた靴下に落ちたことが起源とされている。
現在の赤い服になったのは19世紀の図書(The Night Before Christmas/Clement C. Moore)の挿絵からでコカコーラではないのだが今ではすっかり定着しているでしょう。国によっては緑の服や灰色もあるようです、ドイツではなまはげのような悪い子を罰する黒いサンタさんもいたと言うから面白い。
したがって本作のようにサンタさんが時を操る魔法使いであっても不思議ではないのだが、これを奇抜とみるか違和感となるかは評価の分かれるところでしょう。
サンタに息子が居て父の魔法の原動力となる宝玉を持ち出したことが原因でサンタ絶命の危機とは、あまり頂けない設定ですね。宝玉を戻しても手遅れか、結局、衰弱したサンタさんを蘇らせたのはプレゼントに喜ぶ子供たちの笑顔、感謝の気持ちだったというメッセージ、クリスマスが毎年来るのはサンタさんを信じる子供たちが居るからこそというのはベタですが分かる気もします。
基本、子供たちが主役の冒険ファンタジーですから竜の背中に乗って飛び廻るのはお約束、山賊やゾンビモドキが意外と弱いのもホームアローン風の味付けでしょう。
結果、ハッピーエンドなのですが、異説のサンタものなので妙な後味でした。
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