蒼のざらざらのレビュー・感想・評価
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青春時代の心の機微を描いた、なかなかな作品かと思います♪
「岬の兄妹」を観てから、な~んか和田光沙さんが気になってきて、和田さんの作品はとりあえずチェック。
で、最近気になる監督さんが上村奈帆さん。
そんな気になる上村奈帆さんの作品に気になる和田光沙さんが出演されていると聞くとそりゃあ観るでしょう!とばかりに観賞しました。
で、感想はと言うと、良いね♪
好き好き♪ 個人的には結構良いかも。
最近では珍しいぐらいに青臭い感じのキラキラとしたお話。
でも、そんなキラキラがなんか良いんですよね。
学生時代の親友への独占意欲的なのって分かるんですよね。それに対して変に意固地になって、拗ねたくなるのも分かるし。
最近よく言われるアスペルガー症候群みたいな一言で片付けるのもなんか違う。
青春のおできみたいに気になるけど、触らない方が良いし、かと触りたくなるし、みたいなちょっと鬱陶しい感じ。
また、あやこがあおいの家に来て、思いの丈をぶちまけるのなんか、ホラーみたいで怖い。
でも、分かる分かる。
和田光沙さんが若い!w
和田さんはなかなかアクの強い作品に出られているので、役柄もそれとなしにそんな感じになるから、なんかキラキラとした演技が結構新鮮♪
高校生パートの時の野球少年の将太くん。爽やかだなぁ~。てっきりあおいと将太が付き合うんだと思ったら、早々にオープニングで彼氏が違ってたから玉砕したw
最初に難点を言うと、ちょっと長いw
もう少し整理出来て、あと20分ぐらいはカットしてまとめられたかな?と思うんですよね。
ラストも和田光沙さん演じるあおいが川端であやことの会話で終わるかな?と思ったら、帰ってきてアパートの前で彼氏との会話で終わるかな?と思ったら続いてw
ソーメンが映し出される画で終わるかな?と思ったら、まだ続いてw
川縁で野外個展で終わるかな?と思ったら、結構会話が続いてたw
ちょっとベストなタイミングで終わる箇所を逃したかな?と言うとちょっと台詞を盛り込み過ぎたかな?と言うのが個人的な感想。
もう少し情景や佇まいで心の機微を表現させて、それを感じさせるので良かったかなかな。
高校生時代のあおいのパートが結構長くて、その分丁寧に描かれてはいますが、和田光沙さん演じる大人のパートが結構割りを食ってます。
あと、高校生のあやこの方が大人になったあおいに似てるかな?
台詞回しが個人的に結構ツボで最初の彼氏とあおいの掛け合いで
・「仕事最近どうなの?」
・「別に特に変わんないよ」
・「深い。深いなぁ~」
と何気無い会話なんかが面白いんですよね。
他にも勘定が爆発してソーメンを作っている時に号泣しだしだあおいがなんとも可愛くて微笑ましい。
落ち着いてから再びソーメン作りを始めるが、薬味のきゅうりを刻んでる時に半泣きな声で"きゅうり美味しい"と言った台詞がなんか良いんですよね~
台詞回しがいろいろと刺さりますよね。
上村奈帆監督の自主制作時代の初長編作品が何故今になって上映されたかがちょっと謎ですが、初長編でこれとは、上村奈帆。恐ろしく子w
個人的に上村監督はもっと評価されても良いと思うし、「ばあちゃんロード」で脚本を担当し、近日公開予定の「根矢涼香、映画監督になる。」でも監督をされるので今後もどんどん活躍していくと思います。
いろんな部分でちょっと丁寧過ぎる所もあるし、過剰に盛り込み過ぎな部分もありますが勿論足りない所もありますが、なんかこう…フレッシュと言うか、若い勢いでダァー!っと突っ走る感じが心地好い。
夢を語るのは若者の特権ですが、ある程度歳を取った方が夢への関わり方が濃くなるんですよね。
諦めたり叶えたりしても、殆どが上手くいかない。
夢との距離の取り方が難しかったりするけど、上手く調整出来たら、まあオッケー♪
うん。それで良いんですよね。
好みはそれぞれにあると思いますが、インディーズの中では少し頭が抜ける様な感じがしていて、それでいてインディーズらしい感じもあります。
惜しむらくは今の所、池袋のシネマ・ロサでしか上映してないので観る機会が限り無く少ないのが勿体ないんですが、この作品、7年前の製作ですが結構"来る"んではないかなと思います。
機会があれば是非観て頂きたい作品かなと思います。結構お勧めですよ♪
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