アンモナイトの目覚めのレビュー・感想・評価
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完璧にネタバレです。髭面の男の演出家とは思えなかった。
ここは男の世界?壁一面に醜い御老体の肖像画が無造作に掛けられ、横を見れば、筋骨隆々だが、目を背けたくなるような露骨な青年の裸体。主人公はそれらを見て『こんな所にさらされて、男って可愛そうね』と思った事だろう。
さて『私の化石はどこ?』なんと綺麗なガラスケースに大事そうに収まっている。心の中で『ワァー』って、誇らしく思った事だろう。
すると『イクチオサウルス H.ホステ.ヘンリー寄贈』と印されている。綺麗で頑丈な箱の中に収まっているので、アンモナイトの化石の様に『違うわ』とネームを、変える事も出来ない。すると、反対側から覗き込む女性の姿が。彼女は
『ね♥』笑わないけど、そう言っている。
押し寄せては戻る波の音が、アンモナイトの目覚めを優しく包む。しかし、
その奏でる音は優し過ぎて、完全な目覚めはまだまだ遠いようだ。
主人公の気持ちを思うと涙が止まらなかった。
さて、今、僕はカトマンズへ来ている。この映画は予めダウンロードした作品を、機内で見た。周りは赤ちゃんを抱いたネパールの女性ばかり、前半は濡れ場が多くて、周囲に注意して見ていたが、最後に思わず涙が出てしまった。日本人のジジイは僕だけで、周りは若い夫婦ばかり、風体が目立つ上に、変な動画見て、挙げ句に泣き出したよ!って、僕は日本人のイェンの価値を更に下げたようだ。反省!0.9ルピーだよー。
クールに行こう♥ジャパン!
キャリアウーマンのはしり?
化石の発掘で僅かな収入を得て母親と暮らしていた主人公の前に、夫とうまく行かず鬱病みたいになった若い女性が現れ一緒に暮らすようになった。その女性は介抱の結果、病気も治って明るくなり実に魅力的。性格も生活環境も対照的な2人は恋に落ちるが・・都会へ帰った女性の所へ主人公が行った所までは覚えているけど最後どうなったか記憶にない。ウィンスレッドさんは部屋まで用意されていた事とか嫌がっていた気がする。彼女の事は好きでも従属物のようになるのは嫌なのだろう。
たまご
何故メアリーがシャーロットを好きになったか分からない。ただの金持ち気分屋で夫にあまり尊重されてない女性なだけじゃないか。流産か何かで鬱を発症したのだろうがしかしメアリーの方が過酷過ぎてなんだかなぁ。実際一緒に住んでいた事実があったとしてもその様な関係があったという事にしてしまうのはどうかと。死人に口なしとは言え、勝手に描かれ過ぎると安らかに眠れない。最近の風潮LGBTに寄らなければいけないみたいなのはちょっと。
結局シャーロットはメアリーを自分の所有物にしたかっただけでした、ではメアリーが可愛そう過ぎる。それにメアリーに気がありそうだったドクター。
化石は過去どころか、現在も伝えます
映画「アンモナイトの目覚め」(フランシス・リー監督)から。
えっ・・と思うような女性同士のシーンもあったが(汗)、
実在した女性古生物学者メアリーが主人公と知って、
古生物学者の地位と評価についてい、興味が湧いた。
作品中、できるだけ化石を安く購入しようとする男性に対して、
裕福な化石収集家の妻シャーロットが、こう主張するシーン。
「根気のいる長時間の作業で、美しい化石が生まれます。
過酷な労働に加えて、彼女の知識と経験がものを言うのです。
未熟な者の判断では調査もされず、岩の塊で終わります。
なぜ科学界は、発掘に重きを置かないの?
化石は過去どころか、現在も伝えます。そこを考慮してお支払いを」
このシーンから、メアリーはシャーロットを意識し、
冷たくあしらうことなく、1人の女性として評価し出す。
自分の仕事を正しく理解してくれる人の存在って、
いつの時代でも、嬉しいものなんだろうなぁ。
映像美
最近同性愛がテーマの映画が多種多様にあるように思うが、本作も時代背景というバイアスが常にかかりながらの同性愛映画という事で純愛度を高めている。婚活の名の元に予め基本条件などで絞られた中から出会っていく現代における出会いとは対極にあり、好き同士になっても誰も得しない、それなのに止めたくても誰にも止められないというような濃密な恋をしてみたいという共感と憧れも入り惹かれるのだろう。難しい設定の中でも違和感なく感情移入できるところは演技や映像作品としてのクオリティの高さがあっての事である。ケイトウィンスレットの演技は言うまでもなくすごかったが、フィルム撮影や衣装への高い配慮があって説得力を増している。終わり方としては好みが分かれると思うが、もう少し先まで決めて欲しかった。
寒々としたライム・レジスの海岸
実在した化石収集家メアリー・アニング(ケイト・ウィンスレット)と裕福な化石収集家の妻シャーロット(シアーシャ・ローナン)が出逢い、関係を深めていく。
ケイト・ウィンスレットは、自然な動きが出来るよう発掘作業に取り組まれたとのこと。肉体改造もされたのでは…と想像される女優である事を封印した裸体と荒れた指、この作品に対するケイト・ウィンスレットの情熱を感じました。
透き通るような美しいシアーシャ・ローナン。クラシカルな帽子とドレスが、まるで美しい絵画のよう。
頑なな態度をとるメアリーが、シャーロットを見つめる時の柔らかな眼差し。
それを望んではいない、メアリーの悲痛な心の叫びが聞こえるようでした。
独学での功績とは…凄い。
-イクチオサウルス
映画館での鑑賞
アンモナイト
メアリーが生涯独身を貫いたのも、一度だけ島を離れてロンドンに行ったのも…シャーロットがその後も地質学の世界に残り続けたのも…男社会で性別のせいで不遇な態度を受けたメアリーのためだったのかなとか……考えてめちゃくちゃ愛だって思った….ゴッズオウンカントリーでも感じたけど、すごい当たり前なのに性別だとか地位とかで難しく考えられて……でも普通のありふれた関係を描いてるんだなって…
友情の話と思っていたら苦手な展開だった
シアーシャ・ローナンが出演しているので鑑賞
一方で主人公のケイト・ウィンスレットはタイタニックのころからやや苦手な俳優
スタートしてすぐに大英博物館に大型鳥類の化石が収蔵されるシーンから。元々のタグには発掘者として主人公の名前が記載されているが、博物館のスタッフにより差し替えられてしまう。
18世紀のイギリスの田舎町。海岸の近くで泥にまみれながら、時には滑落の危険もあるがけによじ登り化石を含む岩石を集める男勝りの主人公。
まだ女性の地位が低く、研究者として認められることもなく、亡き父が営んでいた化石の収集店を引継ぎ、時々やってくる収集家向けに大型化石の発掘とクリーニング、観光客向けには小さな化石を組み合わせたアクセサリー等をつくりながら老いた母と細々と暮らしている。
このお母さんがまた過去がありそうで、気難しく、娘には辛くあたり、さらに何故か8体の動物のフィギュアを入念に磨き続けている。
そんな時に、ロンドンからやってきた収集家から気鬱気味の妻を数週間預かって欲しいとの申し出。なんとも面倒な話なのだが、高額な報酬を提示され嫌々引き受けることとなる。
あまり前情報を入れずに映画を見たいたちで、鑑賞前は女性同士の友情の物語と思っていたのだが、結果的には「燃ゆる女の肖像」と同じく女性同士の秘めた恋愛の物語であった。
正直苦手である(なら観るな、というところだが、気づくのが物語の中盤となるパターン)。
純粋な感想でいくと、なぜ主人公と預かった妻が恋に落ちたのか、(実在の人物をモデルにしているから説明は不要というパターンなのかもしれないが、)結構唐突に、しかもすごく深い女性同士の恋愛に展開した理由が理解しにくかった。
これはお互いに男性優位社会に不満や横圧されている者同士が、妻の夫が不在となったことで開放されたから?とも考えられるが、だからといってそこから同性間で肉体関係を持つほどまで展開するのか?と感じた。
さらに映画のシーン作りだが、関係を持つシーンが結構ハードな描写となっていることにも疑問を感じる。
お互いに知名度の高い女優同士のそのようなシーンを入れれば、どんなに講釈を垂れてみても、どうしても興味本位に扱われるだけだと思われる。そこまでのリスクを承知の上であのような脚本としたのは何故なのか?と感じた。
預かった妻は夫から呼び戻され、主人公の母は突然亡くなってしまう。
葬儀の後、妻からの手紙を受け取り、離ればなれになった二人が、立場を代えてロンドンで再会するが、主人公は妻の申し出を拒み、一人大英博物館に向かう。
そこでかつて自分が発掘した化石の展示ケースを見つけ、中を見ている時に、ケースの向かいに妻がやってくる。対峙する二人。そこで映画は終了。
なぜ主人公は妻の申し出を拒んだのか。主人公は男社会の理不尽さ、トラウマを持つ母からの拘束、人間関係が濃密で精神的な自由を得られない田舎暮らし、それらからひと時逃れる対象としての妻との恋であったことに気がつき、妻からの申し出は再び異なる形での束縛に過ぎずそこからは自由でいたかった、という解釈をした。
ただそうであれば、いずれ時間があれば友情という形で解決できるかもしれない。ラストシーンはその余地を残したということかもしれない。
世界には男性と女性しかいないのに、なぜか女性には不遇な社会が続き、もう一方の当事者である男性は本質的な問題に気づかない、気づく能力が無いということなのだろう。
う〜ん
実際の人物に焦点を当てた映画のように見えて違うね
決して裕福ではない家の出の女性考古学者に光を当てたかったのか?
それではこの赤裸々な性描写必要だったのかな?
二人の女優は一生懸命演じたと思うが
燃ゆる女の肖像の二番煎じみたいな感じがしたな
海、岸壁、二人の女、同性愛
雰囲気が似てるよね
ハリウッドでよくあるどこかの映画会社が企画すると
他の会社も似たようなのを作る...の再来かなぁ?
古くはデプス、リバイアサンの深海物
ディープインパクト、アルマゲドンの隕石物
といったようにパクるところには際限ないよね
正直化石に焦点は全然当たってなくて
ただの同性愛の恋愛物って感じ
最近LGBTとか話題になるしとりあえず作っておこうか?
みたいな低次元のノリを感じるのは私だけだろうか?
同性愛ものの映画増えたけどそこまでみんな観たがらないと思うよ?
正直、無理に同性愛の性行為を描写しなくていいと思ったな
女性の同性愛者は興奮するのかもしれないけど
その性的嗜好にだけフォーカスするんなら
ポルノで十分じゃない?
もっと色んな人が観る映画としてしっかり考えて欲しいわ
19世紀を舞台にした今につながるお話。
言葉を多用して解説するのも野暮であると思わせられる、臨場感と絵画的フレームの両立した映像の構築美に圧倒される。2大女優の共演は濃厚で見応えあり。メアリー(ケイト・ウィンスレッド)の醸し出す年輪の深さが1枚上手だったかな。衣装の華美さも種類も全く対照的なのだけど、今風に言えば持たざる人の「ミニマムファッション」の方が人の記憶に残る機能美の極致である。
同時代の画家・ターナーの作品を思わせる海、場所は違えど『ピアノ・レッスン』を思い起こさせる暗い海岸、今でも英国人に内在化してそうな階級意識に基づくシンプルなプロット。
アンモナイトのメタファーは見る人に委ねられる。気の遠くなるような年月、ずっとそこにあったものに気づき、丹念に手をかけて驚くような価値を見える化する。その主体はアカデミックのど真ん中にいる人ではない。名誉は忘れられ、全てはお金に換算されていく。
単純な男尊女卑社会においてこそ共感しあえる同性愛の安らぎ、とだけ見て本質を見ないのはもったいないように思う。後半、無意識の差別構造は入れ子になっていることに軽くショックを受ける。籠の中の鳥にあっさり戻ったシャーロット(シアーシャ・ローナン)は「たかが使用人よ」と、メイドをあっさり切り捨てる。ラストにかけての二人の意識差が哀しい現実を見せてくれるけれど、アンモナイトを間に置いた二人のラストカットに希望を見たと思いたい。自由か金色の鳥かごか。ノマドランドを思い出した。
互いの気持ち
田舎にいた時、ロンドンで再開した時の2人の気持ちが微妙に違う感じがよくわかります。結局は互いに引かれあっているのだから、元には戻ると思いますが、恋愛は二人のベクトルの向きと強さがあった時に成立するのでしょう。
ケイトとシアーシャの対照的な組み合わせ凄い サイコー😍💓💓
19世紀のイギリスが舞台。ケイト・ウィンスレット扮するメアリー・アニングは実在した古生物学者らしい。
映画のあらすじには「人間嫌い」とあったが、そんなではないと思う。人付き合いが苦手なだけと思われる。ひとつ秀でた才能がある人にありがち。イクチオザウルスの化石を発見し、完璧な標本を作っても手柄は男のものになってしまう世界や華やかな社交界が嫌いなのだ。まあ、いろいろあって腐っちゃって、ひねくれちゃっている。40過ぎで独身だし。病気で高齢の頑固そうな母親とふたりの暮らしだし。アンモナイトの化石を観光土産に売って、爪に灯をともすようにして、質素に暮らしている。
そこへ現れたのが、いかにもミーハーっぽい化石収集家の男とその若い奥さんのシャーロット。ふさぎ込んでいる奥さんの転地療法がてらロンドンからメアリーのいる南西部の海辺の小さい町に遊びに来たらしい。しかし、シャーロットが具合が悪いのは旦那のせいのよたうだが、それに気づく筈もなく、化石に夢中な夫はメアリーに妻をあずけて、ひとりで出掛けてしまう。シャーロットを押し付けられたメアリーは海岸での発掘や貝殻拾いにシャーロットを連れていくが、自分の仕事や家事があるので迷惑なんだとあからさまに言ってしまう。海岸での座りションベンのシーンはちょっと衝撃的。こっちのほうが、びっくりして座りションベンしそうになった。スカートで手を拭いて、その手で惣菜パンを2つにちぎり、片方をシャーロットに差し出すが、シャーロットはそんなものは食べられませんといったように無表情。綺麗なドレスを着たシャーロットをやぶにらみするようなシーンも。次の日、仕方なく、ホテルから海水浴(?)に出たが、体力がないもので波に揉まれてしまう。次の日、メアリーの家の前にたどり着くやいなや意識を失ってしまうシャーロット。呼ばれた医者は木製の聴診器みたいなものをシャーロットのお腹にあてている。妊娠を疑った様子。高熱で意識のないシャーロットの看護を頼まれたメアリー。ひとりの村人(のちのち重要人物と判明)を訪ね、軟膏(ハッカ入りのメンソレータムみたいな?)を買い、シャーロットの背中や鎖骨あたりに塗ってあげる。まるで、愛撫。うなじから肩にかけての美しさ。メアリーは寝ているシャーロットの後ろ姿をスケッチする。高熱にうなされていたシャーロットはメアリーの献身的な看護により奇跡的な回復をとげた。目覚めたシャーロットはメアリーの家のピアノを見つけて、弾いてみる。それを隠れるようにして、黙って見つめるメアリー。
少し、元気になったシャーロットは家事の手伝いを申し出るが、ニンジンの皮もむけない。石炭をとってきてと頼まれるが、バケツを持ったとたんによろけて転んでしまう。顔に炭をつけたシャーロットがメアリーのもとに戻って、一瞬微笑んだと思ったら、急に嗚咽。貝殻を縁にあしらった鏡作りをやってみたいというシャーロット。シャーロットにベッドを提供して、自分は椅子で仮眠状態のメアリー。ようやくそのことに気がついたシャーロットは一緒に寝ましょうと言って、ふたりは
背中合わせで寝るのだった。
そんなおり、例の若い医者がシャーロットの具合を見にと言いながら、自宅でのチェロ演奏会のパーティーにメアリに招待状を持参した。音楽に造詣の深いシャーロットと一緒でないのなら、行かないと言い張るメアリー。ふたりはドレスアップして、馬車に乗ってパーティー場へ。社交的なシャーロットと対照的にそういった場所が苦手なメアリーは外に出て、タバコを一服。チェロの演奏が始まると軟膏をくれたご婦人に誘われるように最前列に座って、演奏中なのに、にこやかに歓談するシャーロットの後ろ姿を一番後ろの席から落ち着かない様子で見つめるメアリー。嫉妬で狂いそうになっている。演奏会の途中で、堪らなくなり、とうとうシャーロットを残したまま、雨のなか一人で帰宅してしまう。あとから帰って着たシャーロットはなぜ私を置き去りにしたのかと涙目。
海岸で化石探しに同行して、シャーロットは崖に大きな化石がありそうだとメアリーに言うが、大きすぎて、運べないとよいうメアリー。構わず素手で掘り返そうとするシャーロット。それを見たメアリーもとうとう一緒になってほり始める。泥まにれになったふたりの手がひとつの石を撫でるように交錯する様が官能的。打ち上げられたボートの板を外して、石をその上に乗せて一緒に運ぶ二人。作業場で少しずつ石を削るメアリー。頸椎の化石が現れる。疲れて寝てしまったシャーロットが目を覚ますと、イクチオザウルスの頭が現れていた。黙々と作業を続けるメアリー。明日は残りの化石を探しましょうというシャーロット。あなたはもう寝なさいというメアリー。おやすみなさいとメアリーにキスをするシャーロット。どんどんディープキスになってゆく。メアリーも答える。スカートをたくしあげる、下着を下ろすシャーロット。のけぞりながらのシアーシャ・ローナンの喘ぎの演技。なんか見てはいけないものを見てしまった感じ。
化石を買いに一人の男が来店するが、
交渉ベタで値切られてしまうメアリーに代わって、メアリーの長年の経験と才能、丁寧な仕事ぶりの労力に見合う報酬を支払うべきだと滔々と客に述べるシャーロット。シアーシャ・ローナンの顔がこのころになると、以前と見違えるほど明るくなって、健康的にふっくらとしてきている。最初のほうはわざと痩せて役作りしていたんだなと思った。
海辺にふたりでピクニックに行くシーン。それまでの曇り空で、冷たそうな海のシーンばかりだったのが、明るい日差しをうけて、ふたりの笑顔がまぶしい。海に入ってシャーロットを誘うメアリー。
しかし、シャーロットの旦那から帰ってこいとの手紙が届く。ショックで寝込んでしまうシャーロット。メアリーの顔を見ないで、すみれの刺繍のハンカチを差し出す。
その夜の二人のベッドシーン。
ケイトとシァーシャのフィジカル的にも対照的な組み合わせ、凄い。サイコー😍💓💓
そのあとのピロートークでの字幕。
サリーは男漁り(あさりー)が大好きで、極太男の膝に股がると、あっサリーイカないで~ と言ったとさ
だったっけ? 魚屋の駄洒落か? ちょっと意味不明。
そして、とうとう別れのシーンが訪れる。夫が差し向けた馬車に乗り込みむシャーロット。じっと、堪えるメアリー。
母親の死後、船に乗って、はるばるロンドンのシャーロットを訪ねるメアリー。女中の前でも憚らずキスするシャーロット。
ただの女中よ。気にすることないわ。発言。女中さんが、どことなく、倍賞千恵子にそっくりだった。
シャーロットのあるサプライズに怒りを抑えられないメアリー。ずいぶん、用意周到ね。仕組まれたって感じ。嵌められたって感じ。こんな小娘に好きかってにされてはたまらないという自尊心がむくむくともたげた瞬間なのだろう。骨董品の陳列棚に私も閉じ込める気? そして、自分の名前のラベルをはるんでしょ。そういう展開でのケイト・ウィンスレットの凛とした感じがものすごくステキ。年齢に開きのある女性の同性愛が繰り返されるストーリーでもあったわけだ。メアリーは自分の殻に閉じこもって、相手を拒んでしまう。
陳列ケース越しのラスト。メアリーの目付きとシャーロットの顔が初めのシーンに戻ってしまったように感じた。
あの医者はメアリーに気があったと思うし、冒頭、道端で婦人たちと立ち話をしている医者を家の中からそっとメアリーが見つめるシーンがあるので、メアリーも気があったんだと思う。人生、なかなか思うようには行かないということか?
セリフが極端に少なく、静かなゆったりとした音楽に、潮騒の音だけなのに、全然眠くならない。目覚めっぱなしだった。
脚本も気に入った。フランシス・リー監督いいね👍 満々満足な夜でした。レイトショー復活してよかった。
ケイト・ウインスレット。愛を読むひともすごいよかったですけど、今回、私のお気に入り美熟女リストにみごと殿堂入りを果たされました。おめでとうございました🎊
ローナン美しい
昨年末に見た燃ゆる女とタイプが似た作品である。
もちろん予告ではそのような作品だというの分かった上で鑑賞したがこのタイプの作品は個人的には合わないのかな。
化石というと閉じ込められ存在と自分の本心を閉ざす二人の女性の心情を重ね合わせながらストーリーは進み、とてもアートチックな表現が多い。決して大衆受けの良い作品ではないのは確かである。
残念ながらこの辺の感性が乏しい僕には理解できないシーンが多く中盤くらいで心が離脱してしまった。
ただこの作品のローナンはいつも以上に終始美しい。終盤のベッドシーンも今作は結構生々しくて驚からされた。
こういう作品も理解でき楽しめるようになりたいものだ。
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