「良質な恋愛映画です。」アンモナイトの目覚め バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
良質な恋愛映画です。
同じテイストの作品「燃ゆる女の肖像」に
大変感銘を受けた僕は本作を観ようかどうしようか?
迷ってました。
比較しちゃうからです。きっと相対的に観ちゃう、、、よくないのですが。
結局・・・観ました。
まず、作品公式HPの「STORY」ページ
・・・内容書きすぎじゃないですかね?
笑っちゃうほど、全部書いてあります。いいの?これ。
というか、配給会社さんのセンスが無いのか?
それとも「ストーリーが見どころじゃ無いんだぜ!」
っていう自信の現れなのでしょうか?
ただ、観賞後読んだらエリザベスの立ち位置が
ようやく理解できました、あぁスッキリ。
エリザベスとメアリーの関係性を知った上で
鑑賞することをお勧めします。
ストーリーは恋愛映画ですね。紛れもない。
それの比重がとっても大きな作品ですね。
アンモナイトなどの化石の発掘作業と奥底に
沈めた自分の心を解き放つことを
うまく対比させた作品だなぁって思います。
キーとなる行動やイベントにうまく使われています。
今回はなんというんでしょうね。
ちょっとメンタル弱めの承認欲求の塊
(かまってちゃん)女性との出会いだったからですね。
もし違うタイプだったら、何も始まらなかったのでは無いでしょうかね?
看病がきっかけでーなんてところも、
アオハル小説かよ!って感じで。
そういう点を考えても、うーん、恋愛映画の
1つのパターンだよなぁと。
また、物語の終わり方も、なんとも恋愛映画然としていますよね。
よくある話だよなぁって。仕事にプライド持ってる人間が相手だと、あるよなぁって。
あとなぁ、そんなにいる?この情事のシーン。
ここまで描写・・・必要かなぁ?
何か意味があるならまだしも、あんな具体的な動き
必要かなぁ?ただ、そういう関係になりました。
今回はいつもより濃厚なんですってのが
わかればよかったんじゃ?妙な違和感。
誰得のシーンなんだろ?
監督が観たかっただけ?(笑)
やはり比べてしまいます。「燃ゆる〜」と。
あの情熱、狂おしい気持ち、メラメラ燃え始める気持ち、描く人、描かれる人・・・この立ち位置が副次的に物語を膨らませ美しく描いていく。。
あの、物語、映像作品としての豊かさを感じることはできませんでした。
良質な恋愛映画ですし、演者さんたちも見事でした。でも、それだけでした。
蛇足ですが、メアリー・アニングさんって実在していた方なんですね。
親族の方々はこの内容にOK出しているのかなぁ?