「【"互いに磨き合った、収集癖のある二人" 孤独感を抱える二人の女性が徐々に惹かれて行く様を、静謐なトーンで美しく描いた作品。】」アンモナイトの目覚め NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【"互いに磨き合った、収集癖のある二人" 孤独感を抱える二人の女性が徐々に惹かれて行く様を、静謐なトーンで美しく描いた作品。】
- メアリー・アニング。イギリス南西部の海辺の町ライムに生まれ、13歳でイクシオ・サウルスの全身化石を発掘。
だが、労働者階級の彼女の業績は当時、正当な評価を得る事はなかった・・。-
■感想
・シャーロット(シアーシャ・ローニャン)が、鬱病になったのは、夫の浮気が原因ではなかったのではないか?もしくは、良家の妻としての抑圧か?
- シャーロットが、メアリー(ケイト・ウィンスレット)の家で療養中に高熱に魘されながら、口走った言葉"私は女なんか見なかった・・”から、類推。-
・メアリーの秘めた性癖も、後半明らかになり。
- シャーロットの為に軟膏を貰いに行った中年女性に”家に寄っていかない?”と声をかけられたり、後半、彼女から、掛けられた言葉。-
・メアリーとシャーロットがそれまでの抑圧から解放されたかのような、激しくも美しき性愛シーン。
- 猥雑感皆無の美しいシーンであると思う。二人の女優の美しき裸身が絡み合う様・・。-
・シャーロットにロンドンに招かれたメアリーが、シャーロットが意図的ではないにしろ、"自分を収集しようとしている・・"と気付いた時のメアリーの嫌悪の表情。
- 同族嫌悪とまでは言わないが・・。それで、二人は惹かれ合ったのかもしれない、と勝手に推測する。-
<似た者同士のメアリーとシャーロットが、大英博物館の化石を展示しているショーケースを挟んでシンメトリックな画面構成の中、対峙するシーンも、二人の関係性の変化を表すようで、今作を鮮やかで印象的な作品にしている。>
カールⅢ世さん、すごい!食事のことまで頭がまわってませんでした!覚えていたのは、メアリーが、あんたの夫はあんたをここに置いてどっかに行っちゃったわよ、みたいな台詞です。理由が何であれ、むかつく男!とメアリーは想ったのではないでしょうか!!
- シャーロットが、メアリー(ケイト・ウィンスレット)の家で療養中に高熱に魘されながら、口走った言葉"私は女なんか見なかった・・”から、類推。-
なるほど。
素晴らしい。着眼点。気が付きませんでした。
でも、夫は自己中で、セックスレスみたいだったし。自分は肉🍖食べて、シャーロットにはソースなしの白身魚の焼いたのだけって、優しさなのか?
シャーロットも夫は諦めて、メアリーとの逢瀬を計画したのでしょう。
でも、メアリーは怒ってしまった。
そこに私は共感して、この映画すごいと思いました。
白身魚の素焼きというと、
鰻の白焼きにわさびと日本酒で一杯。いいですなぁ
NOBUさんのところは穴子とか鰻は蒸してから焼く派ですか? つい、広島の穴子飯を連想してしまいました。
あっ、名古屋はひつまぶしでしたから、やっぱり、蒸す派ですね。失敬、失敬。
あとシャーロットの鬱の原因を流産であると書いてる方、多かったんです。見落としだとはおもいますが私は映画ではそのようなことわかりませんでした。逆にシャーロットがベッドで夫に寄り添ったら、夫が「子ども作る気分ではない」と言ったので、夫が、NOBUさんレビューのように、妻から心が離れているのかなと思いました。流産直後で鬱の女性が夫とセックスしたいと考える訳はないと私は考えます。