「立場変われば我々がエイリアン」ディープ・スペース odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
立場変われば我々がエイリアン
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元はカナダのTVシリーズらしい、ネットで資金を募って制作されたらしいのでコアなファンはいるのでしょう。
今から250年後の未来、人類は超光速の移動手段を手に入れて未知の惑星探査に乗り出しています。原作では舞台は地球から12光年離れたくじら座のタウ星の惑星、現実にハビタブルゾーンに属すると思われる系外惑星が複数見つかっているので格好の舞台ですね。
一応、スペースものですが予算が無いせいか殆どは退屈な調査隊員の会話劇というのが問題。
プロットはターミナルと呼ぶ宇宙ステーションが謎の攻撃に逢い、地球からの物資も受け取れず調査隊は全滅の危機、ターミナルを直す部品を他の探査衛星から集めようとするものの、またもや謎の攻撃にあい、パイロットは未知の惑星に不時着、これが普通に呼吸もできてどうみても地球の砂漠にしか見えない・・。映画の冒頭はこの不時着シーンから唐突にはじまったが、ここまで来てやっと腑に落ちた、大した意味も無く冒頭に緊迫感を出す掴みで組み替えたのでしょう。
劇中で博士が解析したところでは謎の攻撃は惑星かららしいと分かる、私達でも迷惑がるでしょうとエイリアンに理解を示すも調査隊は餓死寸前、瀕死のパイロットが目にしたのが謎の光というところでTHE END。結局、エイリアンは姿を見せず限定的な攻撃のみ、地球外生命探査の危うさは映画に指摘されるまでも無いし狙いがよく分からないが、この手の映画は地球侵略のエイリアンものが主流なので視点を逆にしてみましたということでしょうか。
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