「疑問符だらけ」カオス・ウォーキング ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
疑問符だらけ
トムホ主演、マッツ・ミケルセン出演ということもあり鑑賞。12日公開組ではかなり期待していた作品!…でしたが蓋を開けたら微妙なものでした。
まずノイズの強さがイマイチ分からないのが難点です。首長のノイズでの高波数だったり、ベンのノイズでの幻影と面白い部分はあったのですが、主人公トッドのノイズが最後の最後まで全貌が見えず、基本的に考えていることが全部丸見えで、思春期ならではの妄想ダダ漏れで小っ恥ずかしく、基本的に相手に思考がノイズによって全バレしているのでデメリットでしかないです。最後のノイズも複数の幻影を出すくらいで、なぜ首長もそれで落下していったのかがまるでわかりません。ノイズの強さを見せるのが役目だったと思うのですが…
基本的にノイズが観ている側のノイズになってしまっていて、特に牧師のノイズは一体何を言っているのかが分からず、ひたすら混乱してしまいました。宗教がなんだかんだとはしゃいでいましたが、最後まで何を言っていたのやら…。ただこの面倒な描写は「ノイズ」というものの説明にはなっていたのでそこは良いかなって感じです。
基本的に物語は逃避行なのですが、まぁこれが面白くない。色々なところを逃亡して、トッドの恥ずかしいノイズを聞いて、また逃げての繰り返しなので、眠気にも襲われました。
という感じで役者陣の頑張りと、「ノイズ」という複雑そうな設定を違和感なく物語に落とし込んだのは良いと思いますが、それ以外は微妙な作品でした。トムホ主演ということに期待し過ぎたのもあります。とりあえずスパイダーマンNWHを待っています。
鑑賞日 11/15
鑑賞時間 17:20〜19:20
座席 H-14