「色んな面白い設定ができるから、やっぱりSFっていいね。本作も着目点が面白い。人間なんて本当に混沌(カオス)が歩いているような(ウォーキング)もんですからね。」カオス・ウォーキング もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
色んな面白い設定ができるから、やっぱりSFっていいね。本作も着目点が面白い。人間なんて本当に混沌(カオス)が歩いているような(ウォーキング)もんですからね。
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①両性ではなく男だけ思っていることがビジュアル化されるという設定にしたのがクレーバー。これが逆であったらどうであろうか。男は大概小心で臆病であるから見栄を張る一方、自尊心の固まりでプライドを傷つけられるのを何より恐れ嫌うから、それが表にでるのが何より怖い。また、女性の思っていることがビジュアル化されると自分がどう思われているか分かるのが怖い。で、やはりプレンティスのような男が牛耳るようなコミュニティでは同じような悲劇が起こるに違いない。男女が共に仲良く暮らしているコミュニティのリーダーは女性であるというのが興味深い。②但し、この映画がその設定を上手く生かしているかというと残念ながら今一つ。映画の大半が過去に何度も観たような追われるものと追うものとの追跡劇で「ノイズ」の世界であることがわかるのはトッドとヴァイオラとの道中のやり取りくらいである。
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