「マラドーナファンそしてリアルタイム世代向きなのかな」ディエゴ・マラドーナ 二つの顔 KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
マラドーナファンそしてリアルタイム世代向きなのかな
ナポリ時代のマラドーナにスポットを当てたドキュメンタリー作品。
根っからの野球人という事もあってサッカーはW杯の時には海外の選手に熱中してみる程度である。
アラサー世代の僕にとってはマラドーナの現役時代は知らず名前とやはりあの神の手事件まぁその他諸々を浅く知っている程度である。
それでも2010年の代表監督の印象は強く、その際は彼の存在に魅了された。
この作品はドキュメンタリーではあるが、「今だから明かされる」的なインタビューやドラマがあるわけではなくあくまでナポリ時代の彼を懐古するようなシーンが連なる。当時の映像やインタビュー動画を連ねてまとめられている。
所々関係者のインタビュー音声もあるが、この作品のために録った新しい音声かは不明。関係者が出演してるわけではないのでおそらくそれも過去のものだと思われる。
前半はナポリ移籍当初の華々しい活躍している姿、ナポリのヒーローとして描かれ、後半はドラッグや女性関係でトラブルを起こした描写、そしてW杯でイタリアを下した辺りからヒール的存在へ移りゆく姿がえがれている。
この辺りの事件も特に追求するわけではなく当時の映像音声を連ねて纏められている。
リアルタイム世代ではなく、そしてサッカーにそこまで詳しいわけではない為それなりに新しく知る楽しさを味わうことはできたが、知らないが故に疑問に思う事も多々あるが決してそれらを追求していく作品ではないため心残りはある。
また上にも書いた通り何かこの作品で新たな事実を展開していくわけではない為そのような事を期待すると裏切られると思う。
マラドーナのファンでありリアルタイムの世代が懐古心を楽しむ作品のように思えた。