キネマの神様のレビュー・感想・評価
全281件中、221~240件目を表示
2つの時代どちらも中途半端な感じです
2つの時代を思い出と織り交ぜながら描いてるんですが、どちらも中途半端感が否めません。
そして落ちぶれてどうしようもない老人に至るまでの過程が若い頃飲む打つことが好きってこと以外、深くは描かれずその後のことは母娘の多少の会話のみで表され、省略されすぎててモヤモヤ感が残りました。
この物語、主人公がダメダメなら家族を主体として描くのではなく、ただ映画に没頭し映画を愛した男の人生として描いて欲しかったと思いました。
俳優陣が良かった
昭和臭いとか色々意見はあるようですが、映画なので何でもありって事で設定とか細かい事は気にせず観るタイプです
菅田さんの演技が好きなので今回も観に行きましたが、菅田さんの演技力が目立たない程、他のキャスティングの方々の存在感が素晴らしかったです
思いの外良かったのが野田洋次郎さん
ドライブのシーンでのフィルムのお話しや夢を語るところや、お食事のシーンでの永野芽郁さんとのハイタッチのところ、2人の初々しさが可愛らしく、テラシン目線での映画があっても良いかもと思えてしまうくらいでした
永野芽郁さんのクルクル変わる表情も素敵です
ただ最後はなんだか桂園子が死の世界に連れて行ってしまったような感じに思えてしまって、あそこで撮影に行くのを拒否してたら現実世界に戻れたのだろうかと思うと桂園子が死神に思えてしまったのも事実です…
逆にこっちに来ちゃダメ、淑子ちゃんを幸せにしてね、くらい言っても良かったような…と勝手に思ってしまいました
どちらにしても最後のエンディングの歌も良かったです
志村けんさんに捧げる歌にも聞こえました
走るにはどうやら命は長すぎて
悔やむにはどうやら命は短すぎて…
全体的に笑って泣いて、恋をして、純粋に映画を楽しませて貰いました
素敵な映画をありがとうございます
志村けんのような沢田研二
元々志村けん主演で制作が決まっていたけれど急逝したので沢田研二が役を引き継いだ、という話が恐らく映画本編の内容より有名なエピソードとして主張している今作。
沢田研二の演技を観るのは久々でしたが、時々観ていて「ああ、志村けんもここは全く同じように演じていただろうな」と思ったシーンがいくつもありました。フジテレビのコント番組より、NHKでの「となりのシムラ」でよく見られた、どこか疲れていて、世の中の理不尽や、自分自身への諦めを持った熟年の男でした。
それを山田監督が意図して演技指導したのか、元々志村けんと似た演技をするから沢田研二に依頼したのか分かりませんが、「志村けんの代役」としてのキャスティングとしては適役だったと思います。もちろん、他の俳優が演じていたら(常連の橋爪功とか)全く違った映画になっていて、もっと面白くなっていたかもしれませんが、「もし志村けんが山田洋次監督の映画に出ていたら?」というシミュレーション映画としてはこれで良かったと思います。
逆に言えばそこが見所であり、ストーリーとしては過去の物語が現在に影響を及ぼす方法が当時の映画をたまたま観ただけ、という非常に弱いものであり、ラストもあの演出では感動よりも怪談に近い印象を受けてしまいました。
映画は心で感じるもの
この映画をみて、事細かく批判じみたコメントを長々書くのは控えた方がいいのかな。
なぜなら、映画は本来標記にある通りだから・・・
2021.8.11追記 映画人山田洋次考
彼は一貫して、人間の未熟さ、拙さ、弱さを主に家族というフィルターを通して描いていた映画人である。本作品の主人公、ゴウも御多分に漏れずそうなのであるが、少し気になったのはこの映画の終わらせ方なのである。どうも、このゴウは映画人山田洋次が投影された分身のように思える。そして自らの映画人としての旅の終わりを表現しているように思えてならない。遠くなりつつある昭和、現在より不便ではあったけれど心と空気が自由だった。この映画の★の数が少ないのは致し方のかもしれない。平成生まれや昭和末期生まれにはなかなか響かなくなってきた時代なのかもしれないけど昭和どストライクの自分には妙にもの悲しく哀れさすら感じる。願わくは山田洋次の90作目が観たい。
この映画にはキネマの神様宿らず
山田洋次監督最新作で菅田将暉と永野芽郁が出演し、映画の話ということで鑑賞。期待する要素だらけで期待に胸を膨らませながら劇場へ。
こうなっちゃったか〜...。
大筋はいいし雰囲気もいいんだけど、飾り付けが凄く雑で非常にもったいない作品。惜しいなぁ...。
ギャンブル大好きお酒大好きのゴウ(沢田研二)は借金を抱えながらも競馬にお金を費やすため、家族から見放されていた。そんなゴウも若かりし頃(菅田将暉)は、映画監督を夢見て青春の日々を駆け抜けていた。
先程も書いたように雰囲気は凄くいい。
暖かく、でもどこか冷たく寂しい。包み込まれるような趣深い映像に引き込まれるし居心地がいい。そういう面では映画館で見るべき映画だなと思う。
印象に残るシーンもいくつか。
鈍感すぎるゴウや手紙の迷いなどもいいが、特に好きななのは今頃この子はどうしているんだろうねと写真を見るシーン。シンプルで捻り無いんだけど、グッとくるししんみりする。じわっと泣けるのがいいのよねぇ...。
ただ、あまりにも古臭い。
演出や台詞など何から何まで現代には見えず、むしろ過去の方が現代に見える。車にお湯を入れたりキャメラだったり昔っぽさは感じるが、現代っぽさは感じれない。
そのせいか役者全員演技が下手に見える。
わざとらしく声を張ったりや無駄に強弱の付けたり、変にミュージカルっぽくて気持ち悪かった。前田旺志郎や宮本信子なんか特に声や手振りまで違和感ありまくりで見ていて恥ずかしくなった。
志村けんが撮影中に感染し亡くなられたため、どうしても言いたいという気持ちはわかるが、言えばいいってもんじゃない。ラグビーもクルーズ船も意味もなくついているし、ソーシャルディスタンスなんていちいち言う必要あるか?映画の時ぐらい忘れさせて欲しい。無駄でしかない。
ラストも理解不能。
何故せっかくのお金を渡すのか意味わからないし、その後の台詞も訳分からない。貸し切り状態に出来なかったのかとも思ったし、観客が居る中でぎゃあぎゃあ話すのは常識知らず過ぎ。一度は映画監督を目指した人がこんなのでいいのか? 終わり方も気持ち悪かった。
後付けが酷い映画でした。
松竹100周年記念作品でこの出来かよ...。園子温監督とか是枝裕和監督とかだったら全然違ったのかな。
正直、超苦手な部類の映画なんですけど
山田洋次映画は、正直、超苦手。心があつすぎる、あの人情モノにはどうも馴染めなくて、とにかく何かをこちらに伝えようという熱量がすごくて、現実味を全く感じません。まさに劇。ドラマでしかなく、典型的な映画。映画を見に来ているかそれでいいだろうと言わんばかり。まぁごもっともなんですけどね。
この現実離れした人情あふれる空間がむずがゆくて、できれば避けたいのですが、見出すと徐々にひきこまれて、いつの間にかどっぷり、涙と笑いに埋もれてしまうんです。そしてそうなってしまうのも実に嫌なんです。
この映画、やっぱり立派な役者さんが立派な劇を演じていらして、実に非現実的だったんですが、やっぱり最終的に泣き笑いしてしまいました。やっぱ苦手だなーと思いつつも、素晴らしい作品だと思いました。
作られた人間模様に感動させられたという思いが強いです。
出だしで感じたわざとらしさや違和感は、最終的には実に見事に全てがとけ込み馴染んでいて、何者にも壊すことが出来ない確固たる世界が出来上がっていました。
時事的要素も取り込まれていましたが、全く現実味を持てないし、もしかしたら目の前に広がっているのはパラレルワールドなのでは?と思ったりも─。
銀幕ファミリー
この役は確かに志村けんだ。
アル中でギャンブル漬けで借金まみれのダメじじいゴウがかつて自分が関わった作品を親友の名画座で見ながら昔を思い出していく話。
.
志村けんさんが亡くなってしまったことで代わりに沢田研二さんが演じているけど、これはけんさんで見たかった。このダメ親父でちょっとひょうきんな感じは志村けんだった。
.
やっぱりこういう事情があるから作品内でもコロナ禍が反映されていて、作品内でゴウが亡くなる緊急事態宣言間近の日は志村けんさんが亡くなった日に近い。大好きな映画を見ながら亡くなるゴウは、可愛いお姉ちゃんとお酒を飲むのが好きだったのが仇となってコロナにかかってしまったけんさん(本当はどこでうつったかはわからないけどね!)と何となく重なる。
.
キネマの神様はカットとカットの間に宿る映画の神様で、それはカットをかける時にカチンコを鳴らしていた助監督だったゴウ自身でもあるのかなと。さらに、今の状況と重ねるなら映画館が休館してる間がカットとカットの間と同じような気がして、休館してもキネマの神様がいるから大丈夫と映画館へのメッセージにもなっている気がした。
.
最初過去への回想に入っていく時に、映画の中の女優園子さんの瞳の中に寄っていってその中に自分たちがいるという入り方好きだった。あとは北川景子のあのちょっとわざとらしい芝居って昔の大女優の感じにピッタリハマってて園子さん役結構当たりだったと思う!.
映画の楽しさを共有することが出来た
山田洋次監督といえば寅さんシリーズで歴代のマドンナを美しく撮ったように、女優の美しさを極限まで引き出す天才である。本作品の北川景子はこれまでに見たこともないほど美しかった。若い日の淑子を演じた永野芽郁の愛らしさはリアリティを伴って、見た目も可愛いが、それ以上に声がよかった。北川景子の澄んだ声も素晴らしいが、永野芽郁の少しだけキーの低い優しい声は胸に響いてくるものがある。女優の美しさは見た目だけではないのだ。
山田監督のもうひとつの特徴は人情話である。成功者などには見向きもせず、ひたすら巷にいる無名の人を描く。真面目な人もいれば駄目な人もいる。駄目な人にもその人なりの人生がある。決して否定されるべきではないし、むしろそういう人の生き方にこそ、人生の真実が垣間見えることがある。その僅かな光を逃さずに捉えて映画にするのが山田監督の作品なのである。
本作品もその例に漏れず、かつて映画の助監督で苦労した男の、ささやかな人生を描く。志村けんを当て書きにした脚本であることは場面場面で明らかになるが、沢田研二より志村けんのほうがよかったのかどうかは、もはや比べようがないし、比べても意味がない。
主人公の郷直という名前は剛直に通じて、本作品にはシェイクスピアのような性格悲劇の部分もある。頑固なくせに気が小さくてプレッシャーに弱い性格が、男の人生を王道から踏み外させる。そしてそんな男のことが放っておけない優しい女がいる。
本作品には、人生はかくも悲しく、人はかくも滑稽に生きるものなのだという、枯れて達観したある種の諦めがある。そのそこはかとない悲しさを共感すると、映画への愛おしさが募ってくる。
一方では、ラジオを地面に投げつけようとして思いとどまったり、こっそり缶ビールを頂戴したり、寝ているようで寝ていないことで人を驚かせたりと、志村けんのコントを彷彿させるシーンを散りばめて、笑いを取ることも忘れない。
このところの山田監督は、いつも最後の作品のような思いで作っているように思える。どの作品にも涙と笑いと優しさがたっぷりあり、鑑賞後は必ずほっこりする。本作品では特に映画に対する深い思い入れが感じられ、役者陣はかなり苦労したに違いない。同時に勉強にもなっただろうし、山田監督と同じ向きで作品に向き合う楽しさもあったと思う。
当方もまた、映画を鑑賞することで同じ楽しさを共有することが出来た気がする。描かれた現在と過去のシーンを観て、描かれなかった、郷直と淑子の50年という長い年月に思いを馳せる。喜びも悲しみも幾歳月。宮本信子が演じた、老いた淑子の涙がすべてを語っていた。
志村けんの物まね!
昭和観満載の山田劇場
個人的に、原作者の原田マハさんの大ファンで、アート小説が得意なマハさんが、スクリーンをモチーフにした作品として、山田洋次監督が、どのような作品に仕上げるか、楽しみにしていた。新型コロナで亡くなった志村けんさんへの追悼の意味も込めて、沢田研二も、どのような演技をするのかも見ものであった。
しかし、正直、あまりに原作からかけ離れた内容と展開で、原作を知る者からしたら、何か違うと感じ、期待を裏切られた印象が強い。家族愛や人情劇がより強く前面に出てきてしまっており、それが山田監督らしさではあるのかもしれないが…。
この原作は、それぞれの登場人物が映画をこよなく愛していることがテーマとして描かれており、その映画の代表作として、あの名作『ニュー・シネマ・パラダイス』が、作品の全編の根底に流れている。そこが、全く本作では扱われなかったのが、大変に歯がゆいし、『ニュー・シネマ・パラダイス』を抜きにしては、本作は語れないのではないかとも思う。
また、演技の上手い下手を評する資格はないが、沢田研二の演技は、観る者を引き付ける魅力は感じず、鼻につく台詞や演技に入り込めなかった。また、大女優・宮本信子も、昭和観満載の女性を演出した演技が、どうも馴染めず、わざとらしく感じた。
その中で、菅田将暉は、夢溢れる、お調子者の助監督役を好感が持てる演技だった。また、銀幕の大女優を演じた北川景子は、確かにその時代に、その女優が存在したかのようで、美しさでも魅了した。そして意外だったのが、RADWIPSの野田洋次郎。朴訥とした、映写技師の役を、自然体な演技で務めていた。
松竹100周年記念作品としては、山田監督がメガホンを撮り、これまでのシネマの歴史を振り返りながら、志村けんへの哀悼の意を込めた松竹らしい人情劇にはなってたいた。しかし、それだけ。原作から想像した作品とは、違っていたのが残念であり、原作とは別物として鑑賞した方がよいのかもしれない。
どっちの立場で観るか、
2021年52本目。
"キネマの神様"が
原田マハさんの作品で
初めて読んだ本です。
1番好きな本です。
この本を読んで、
原田マハさんにハマり、
読書好きになったので、
私にとって、大切な1冊✨
なので、
この映画を
ずーーーーーーっと、楽しみにしてました。
感想………
1.原田マハさんファンとして、
原作とは、別物ですよね?💦
原田マハさんファンを無視してるのかしら。
本のキネマの神様ファンは、
観ないほうがいいかも。
キネマの神様ファンとして、
観ちゃダメです。
2.山田洋次監督ファンとして、
面白かったです、
あー、山田洋次監督の作品って感じ。
山田洋次監督好きなら、オススメ。
3.客観的に、、
北川景子さんがとにかく美しい✨
スクリーンで観るべき美しさ✨
ツッコミ1
就活で、面接前に靴履き替えないでしょー
鞄置きっぱで部屋入らないでしょー、
ツッコミ2
授賞式、スマホあるなら、
ビデオ通話でしょ。。
ツッコミ3
これは、ネタバレなので、
言えませんが、
ゴウちゃんと、テラシンの
俶子ちゃんを巡ってのやり取り。。
1年以上期待して待って、
原田マハさんファンとしては、
力が抜けました、笑笑
好きな映画
酒、博打、女と三拍子揃ったどうしようもない男。昭和の時代によくいたなぁ。そしてそんな男を放っておけない女も。
自分では淑子を幸せに出来ないと1番分かっていたのもゴウ本人で、だから、淑子を本当に大事に思っていたからこそ、信頼出来るテラシンにまかせて身を引こうと思ってたんだろうな。
なのに淑子の気持ちを知り、もう自分を抑えられなくなり…
この気持ちの揺らぎを菅田将暉が実に上手く自然に演じている。そして、永野芽郁ちゃんが可愛い。予告にもある1番好きなシーンです。
そしてここから淑子の運の尽きとゴウの運の全てが始まるんだな。(うたかた歌)
晩年のゴウはもうどうしようも無いクソ親父で 笑
でも何か憎めない愛嬌がある。これはスーパーコメディアン志村けんさんが演じるはずだった難しい役どころ。
それを大スター沢田研二が実に旨く演じていた。まるで志村さんが乗り移っていたのかと思うほどに、志村けんさんを感じる場面が多々あった。
一見の価値あり。面白くて泣ける映画です。
キネマの神様を確かに見た若者達が胸に抱いた夢と、映画愛の行く末を考察する作品
あの名作『ニューシネマパラダイス』が好きな人に、オススメしたくなる作品です。
マスメディア主導の「コロナ茶番劇」によって、満員電車は何故か許されて、全国の映画館が休業や規制に見舞われた昨今、古くから続く映画の世界を見つめ直す良いキッカケにもなり得て、タイミング的にもピッタリの作品だと感じました。
主演:志村けんの代役という急遽のオファーを快く承諾した沢田研二の好演は見事で、安心して鑑賞出来る良作に仕上がっています。
個人的に映画での沢田研二と言えば昔の名作『太陽を盗んだ男』の印象が強く、かなり変わってしまったルックスには驚きましたが、演技力も声の張りも衰えを知らず、期待以上に魅了させてくれました。
主人公ゴウの若かりし頃を演じる菅田将暉も、素晴らしかったですね。
1月に『花束みたいな恋をした』と、6月に『キャラクター』を観ましたが、彼はどの役を演じても、その人物の魂が乗り移ったかのようなリアル感があり、違和感なく観れるのが実に見事です。
永野芽郁が演じる食堂の看板娘は、この世のものとは思えないほどの美しい輝きを放っています。
昭和のスター女優を演じた北川景子の美しさも見逃せません。
伝説の名女優、原節子を思い起こさせる場面が出てきて、小津監督映画ファンにはグッと来てしまうであろう演出も凄く良いですね。
主人公ゴウは、映画評論の言葉では表現不能な、神の魔法が映画に宿っている事を知っています。
映画業界が活況だった当時、そこに大きな夢を見出して映画制作に携わった人達がいたでしょう。
夢破れて業界を去った人達もいたでしょう。
この作品はそんな映画を深く愛した多くの人達へ捧げられていると感じます。
一昨年に観に行ったタランティーノ監督の名作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の事も思い出されました。
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』では、落ち目になった俳優が相方のスタントマンと2人でハリウッドで生きのびる姿を描いていますが、華やかに見える映画業界の裏側で、知られざる多くの人間ドラマがある事を教えてくれます。
私はこういった映画愛に満ち溢れた作品がとても好きなので、これはもう5つ星をつけざるを得ません。
映画を愛する多くの人達に観ていただきたい名作と感じます。
ジュリーに感謝
ジュリー(沢田研二)の志村けんさんとの強い友情がなければ、この良作品は生まれなかった。ジュリーは初日の舞台挨拶にも登壇せずに、あくまでも代理、代打に撤して、しむけんをリスペクト、たてている姿勢を感じる。原作も秀逸で泣けたけど映画のストーリーも泣けた。でも本音をいえば、しむけんならもっともっと好演しただろうとは思うし、つくづく正直には観たかったなぁ。本作品の制作において、主演の志村けんさんの逝去やコロナの緊急事態宣言で、長期で撮影が中断したりと多くの困難があったが、無事完成して鑑賞できて本当に嬉しく思う。ゴウの唄う東村山音頭を聞いて、しむけんとジュリーの絶妙なコントが懐かしいなぁ、と思う全員集合世代であります。北川景子と永野芽郁はその昭和の時代のいい味が出ていて好印象、若い永野芽郁はこれからも期待大。あと勇太役の前田旺志郎と若き日のテラシンの野田洋次郎も好演している。及第点を与えよう。
傑作のなりそこね作品
酷すぎる、主題歌がなければ星0
原田マハさんの原作を読んだ上で鑑賞。
また、RADWIMPSと菅田将暉が好きなため、前々から期待をしていた。
結論から言って、役者の演技が不自然で、話の流れも退屈。今年見た中で一番期待を裏切られ残念な作品となった。
菅田将暉とリリーフランキー、永野芽郁、北川景子の4人はさすがの演技力だが、他は見ていられなかった。
現在シーンの、ほぼ全員、そして好きだが野田洋次郎も明らかに変な言葉、言い方。
なぜ家族に敬語?不自然すぎる。全体的に棒読みに近いと思ったが、これは作品の特徴なのか、それとも失敗か。個人的には大失敗。
また、原作は現在が主軸のところを、出演者に若者を取り入れて、主役が志村けんさん→沢田研二へ変更になったことで過去の回想と半々になっているため、軸がない。
原作を知らない人であればまだ、楽しめるかもしれないが、原作のような引き込まれる展開、共感して応援し、ともに感動するところは一切なかった。
映画で泣きやすいタイプだが、全く泣けず退屈だと感じた映画は久々。
唯一良かったのは、主題歌の「うたかた歌」。これが流れた瞬間、野田洋次郎の声と歌詞に涙が流れた。
この歌は原作にも、そして聴く人にも通ずるものがある。
全体を通して、松竹映画100周年でこれは、あかんやろ、というレベル。
棒読みのセリフ、どっちつかずのストーリー、無理矢理の芝居、残念。
原作通りの映画化を望む。原田マハさんに失礼。
色んな人達の色んな思いが詰まった作品
いつもながら菅田くん目当てで、初日に行って来ました。昭和感がとても良く、永野芽郁ちゃん、北川景子さんもそれぞれとてもハマっていて素敵でした。
菅田くんはもちろん、今回もこちらを惹き付ける演技をしてくれてました。
私の母親は昔ジュリーの大ファンで昔の映像はよく観ていましたが、あまりのビジュアルの変化ぶりにビックリしてしまいましたが志村けんさんと親友だったということで、そうなんだ〜とパンフレットを一読して知りました。
公開が延期の延期になり、コロナ禍の中公開できたことはとても良かったと思います。
あと、野田洋次郎さんの演技は朝ドラでも観たことありましたがとても良かったと思います。
映画の主題歌も大好きになりました。歌詞が映画と重なり心に響きます。
全281件中、221~240件目を表示