「原作とは別物」キネマの神様 Momoさんの映画レビュー(感想・評価)
原作とは別物
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原田マハさんの同名小説が原作だが、できた映画は全く別物。
昭和の男世界の映画業界。
あの頃は良かった的な貧乏臭い老人映画になってしまった。
原作は、ただの映画が大好きなギャンブル好きで借金まみれのお爺さんゴウとその娘歩の話だが、どちらかと言うと歩が主人公で、色々な挫折がありながら前を向いて乗り越えて行くお仕事小説である。
その中で親子の関係や、シネコンと名画座のあり方、世界的に著名な映画評論家とゴウのやりとりなど、映画業界の希望となるような元気の出るお話だったはず。
文庫のあとがきを書いている片桐はいりさんがテアトル銀幕の常連役で出てきたのが嬉しかったが、マハさんもはいりさんもこんな映画で良かったんだろうか?
大好きな小説がこんな出来で個人的には非常に残念であり、山田洋次では無い他の監督で撮り直しをして欲しい思いである。
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