劇場公開日 2021年8月6日

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キネマの神様のレビュー・感想・評価

全275件中、1~20件目を表示

3.5志村けんさんへの思いだけで代役を快諾した沢田研二に、ただただ喝采

2021年9月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

山田洋次監督にとっても、忘れられない作品になったのではないだろうか。
志村けんさんという主演俳優を新型コロナウイルスによって奪われてしまい、撮影も折り返し地点にして延期になるなど、先が見えないなかで沢田研二という男気の塊のようなスターが出演を快諾したことで、一気に動き出す。
志村さんにあて書きされたセリフだということを「そんなこと百も承知」とばかりに、沢田は主人公ゴウになりきって作品世界を漂っていく。スター2人の友情を知っている世代であれば、心が揺れ動くこと間違いない。それほどまでに、沢田研二の芝居は唯一無二のものであった。

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大塚史貴

3.5「お帰り 寅さん」に続く松竹のお祭り的な映画だが、つぎはぎ感は否めない

2021年8月14日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

「男はつらいよ」シリーズの監督として、また「釣りバカ日誌」シリーズの脚本家として、松竹映画に多大な貢献をしてきた山田洋次監督が、同社の100周年記念作品を任されたのはごく当然な流れだっただろう。潤沢な予算に、豪華なキャストが揃い、祝祭ムードに溢れていたであろうプロジェクトが、主演・志村けんのコロナ感染と死去によって暗転。かつて志村と同じ所属事務所で親交のあった沢田研二が主演を引き継ぎ、コロナ禍の逆風に耐えて撮影再開、完成へとこぎつけた。

故・志村けんの“不在”は、たとえば70年代に「8時だョ!全員集合」で志村が大当たりさせた「東村山音頭」を、劇中で沢田に歌わせるというオマージュにより改めて強調されたように感じる。あるいは、へべれけに酔っぱらったゴウを沢田が演じる場面でも、志村ならどう表現しただろうかと夢想してしまう。

原田マハの小説「キネマの神様」は、映画への愛情と家族の機微が詰まった内容もタイトルも松竹100周年にうってつけだが、物語を牽引するゴウと外国人レビュアーとの“映画評バトル”は、小説では面白くても映像化するには地味に過ぎる。そこでゴウが若い頃に映画監督になる夢に挫折したという設定に変更して、菅田将暉がゴウを演じるパートを映画作りの話にしたのだろう。松竹100周年記念作に“映画作りの映画”という狙いは分かりやすいが、原作の設定をある程度継承している現代パートと、映画用に創作された昭和パートのつながりが弱く、つぎはぎ感が否めない。

劇場のスクリーンから演者が飛び出してきたり、逆に観客がスクリーンの向こう側に入ったりといった仕掛けは、バスター・キートン監督・主演作「キートンの探偵学入門」(1924)やウディ・アレン監督作「カイロの紫のバラ」(1985)など古くからあるものだが、どういうわけか邦画界ではこの数年、綾瀬はるか・坂口健太郎共演作「今夜、ロマンス劇場で」(2018)、大林宣彦監督の遺作「海辺の映画館 キネマの玉手箱」(2020)、そして本作と立て続けに使われてもいる。このギミックの既視感も、つぎはぎの印象を強めている気がする。

幾多の試練を乗り越え、コロナ禍の現状まで現代パートに盛り込んで、キャストも物語の内容も豪華でぜいたくだが、フォーカスが絞り切れず散漫になり、一本の映画としては統一感が足りないように感じた。

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高森 郁哉

1.0湿度が高過ぎる

2024年10月31日
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さあ泣いてください、はいどうですか?まだ泣かないですか?と言われているような居心地の悪さ。山田洋次ってこんなに下手な監督だった?名前貸してるだけ?一番キライな日本映画が凝縮されてました。宮本信子ってこんなにキャリアがあるのに、全然枯れた演技ができないのね。メイクで老けさせてもらったはいいけど、声に張りがありすぎて全然生活に疲れた感がない。寺島しのぶのハキハキ発声のお遊戯演技なに?昭和の映画女優のマネ?でも君は現代パートのほうの役だよ。という感じで、誰も映画のこと考えてなさそう、自分のやりたいことやってるって感じ。野田洋次郎くんは相変わらずいいですね、泣き虫しょったんのときも良かった。こういう朴訥とした役やらせたら今一番かもしれません。彼はミュージシャンとしての成功があるからなのか、他の俳優たちみたいな「俺が!俺が!」感がない。見習ってほしい。

あとそもそも話が全然新鮮味がない。盛り上がりがない。志村けん、こんなもので晩節を汚さなくてよかったよ。

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三毛猫泣太郎

2.5やりきれない映画だった

2024年9月3日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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詠み人知らず

3.0おやおや?

2024年9月2日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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ぷにゃぷにゃ

4.0何で東村山音頭が出てくるの?の謎が最後に解けた

2024年9月2日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

配役が面白く皆さん適役でいい演技だったと思う(えらそうにすみません)
沢田研二のだらだら役はいつまで続くんかと思ったけれど、最後は孫に助けられていい死に方ができた
菅田>>沢田、永野>>宮本 すんなり受け入れられたし
表彰式のシーンは結構泣けて、さすが寺島しのぶさん

映画自体の評価が余り高くないけれど
菅田ファン、沢田ファン、永野ファン、みんなそれぞれうれしい映画なんではないか?

片桐はいりさんがちょい役で出ていたけれどすっかり場面に溶け込んでいて
何故か印象に残るシーンだった

私の中では結構おいしい所さらったな、て感じ

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♪エルトン シン

3.5団塊世代にいいですね

2024年6月14日
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鑑賞方法:VOD

幸せ

78歳になっても才能が認められます。夢が叶います。歳を取り過去を後悔しながら後は死ぬだけと思わずに何でもチャレンジしたらいいんですよね。孫くんがいて本当に良かった。私達にも血縁に限らず認めてくれる誰かがいますよね、きっと。

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ミカ

3.5山田洋次ワールド全開

2024年6月3日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

単純

主人公の小汚いじいさんが、ギャンブル+アルコール依存症と救いようがないクズなのに、周りからはなんだかんだ愛されている感じが納得できない。見ていて若干イライラした。
「ギャンブルしか生き甲斐がない」とはっきり言ってしまう場面に呆れ返ってしまった。娘さんがしっかりした人でよかったね。
もし志村けんが演じていたらもう少し笑いの要素が入って憎めない感じになったのかもしれない。
菅田将暉や永野芽郁は現代的な顔すぎて、昭和を感じなかった。
北川景子は昭和の大女優の佇まいが出ていて、美しいだけでなく、さっぱりした性格も良き。
ともあれ、分かりやすい内容なので、家族みんなで楽しめる映画。

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ぼっち

2.0場面によって感動は出来るけれども

2024年5月4日
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鑑賞方法:DVD/BD

志村けんさんで見たかったなー

現在の配役は良かったが、

過去時の配役がしんどかった。

映画館で観なくてよかったかな。

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ボタもち

3.0キャストが豪華

2024年5月4日
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鑑賞方法:TV地上波

たまたま観ました。キャスト豪華だったので、ついつい観てしまったけど、ゆったり観るのにはちょうどいい感じ。

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どん

3.0ちょっと残念

2023年11月14日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

楽しい

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GAS

3.0セリフで話を進める

2023年11月13日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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りか

3.0昭和全開

2023年10月24日
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鑑賞方法:VOD

難しい

演出でセリフ口調にしたのかな?

志村けんさんで見たかったな

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いのしし

3.5寅さん感

2023年10月9日
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前提知識無しで鑑賞。
自分に嘘なく真っ直ぐ生きる男。寅さんや釣りバカ感あるなーと思ったら、やっぱり山田洋次監督。
沢田研二氏の演技も良かったが、志村けんが演じていたら全く違う映画になっていたとは思う。

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NORI

2.5原作は知らないけど

2023年8月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

何か違和感があると思ったら、志村けんさんが演じる予定だったらしい
あぁ、なるほど
東村山音頭や酔っ払いシーンが多いことに納得したのと同時に、沢田研二だと普通のアル中になってしまっているので違和感の正体が解った
志村さんの酔っ払いだと憎めない役になっていただろうなと

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柚子一味

3.0わざわざ2人1役にしなくても

2023年8月5日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

単純

過去パートから、
継続して同じ役者で現代までやれば、
変なギャップも無かったろう。
今なら、菅田だって永野芽郁だって、
特殊メイクで何とでもなるだろうに。

ただ問題は野田洋次郎。
彼は役者では無いので、
老けメイクした所で対応出来ないだろうね。
彼に重要な役を任せるのが理解出来ない。

話も飛躍しすぎ。
脚本賞取って賞金入って、
でも映画館に寄付って。
泣くほど借金に悩んでた家族のすることか❓

山田洋次監督だし、
松竹100周年記念だし、
志村けんの遺志を沢田研二が継いでるし、
野田洋次郎が頑張ってるし、
永野芽郁も出てるから、
だから忖度しましょう、
いや、違うやん❗️

救いは北川景子。
昭和の銀幕スターを完全に自分のモノにしてる。
偶に、吉永小百合に見える程輝いてた。
て、そんな昔は知らない。

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クリストフ

4.0昭和が懐かしすぎて涙が止まらなくなる!!!

2023年7月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

とにかく「昭和」という時代がめちゃくちゃ懐かしくなる映画でした。同監督の「キネマの天地」を彷彿とさせるような場面も多かった。 シーンは大きく分けて3つ。
①どうしようもないダメ人間の主人公。②主人公の意外な青春時代。③主人公のさえない人生が一変する。そして感動的なラスト。 ③に入ってからはだいぶ泣けました。

①②までで約1時間30分、③でようやく話が動き出しますが、そこまでが長すぎます!! ①はダメおやじの日常、②は過去のいきさつ/思い出/ノスタルジーで、 いつになってもストーリーが先に進みません。ちなみに隣で見ていたウチの旦那は②の中盤であきて眠ってしまった。 私はけっこう昭和好きだし古い映画も好きなのでそこそこ楽しめましたけど・・・。

まず、この映画は俳優陣が素晴らしいですね。下手くそは1人もおらず、どの方も名演技で、北川景子さんや菅田将暉さんの昭和風演技が素晴らしかった。とくに北川さんの「往年の名女優役」の演技ぶりが半端なくてドキドキしっぱなしでした。永野芽郁さんも良かったし、そのお母さん役もまるで小津安二郎監督の映画から抜け出てきたみたかった。

昭和パートは背景的に戦後でしょうかね??主人公の78才という年齢からは若干ズレると思うのですが、私の母が同世代だったので、時代の空気感はよくわかります。戦後の日本というのは暗い時代を跳ねのけるがごとく、みな太陽のように明るく、一致団結していたものですよね。

私事で恐縮ですが、母が亡くなり遺影を探すため写真を整理していたとき、戦後から昭和40年くらいまでの写真がいっぱい出てきて、そこに写っている人々の顔が本当に意気揚々とキラキラ輝いているんです。戦後の日本は皆どの家庭も貧しさのどん底で、写真を撮る機会があれば親戚一同、隣近所の人々などが大勢集まって、皆が嬉し恥ずかし大喜びで写真に収まることが多かったと聞いています。

そういった時代の貧しくも温かい絆で強く結ばれている雰囲気と、そんなに遠い時代ではないにもかかわらずこの令和の孤独で冷めきった時代とが対象的に描かれ、とてつもない郷愁を呼び覚まし、おおいに涙を誘います。

また、誰にでも訪れる「老い」を深く考えさせられます。どんなに醜く老いぼれても、誰にでも若く輝いていた時代がある。山田監督は時代の対比に加え、年齢の対比もこれでもかというほど強調して演出されています。沢田研二と菅田将暉、宮本信子と永野芽郁、それぞれの時代の写真を交互に映し出し、人生というもののなんとも言えない残酷さと素晴らしさを描いている。

ところで、志村けんさん、本当にかわいそうです!!!!!こんな素敵な映画の撮影、寸前で逝ってしまうなんて。神様はなんて酷いことをするのでしょうか!!!!!沢田さんがだいぶ気を遣いながら志村さん風に限りなく寄せて撮影に臨まれているのがよくわかってさらなる涙を誘いました。

最後に、さすがは山田監督、いま、昭和を撮らせたら彼の右に出る人はいないでしょうね。そして今後、昭和を撮れる監督はどんどんいなくなるでしょう。

昭和という時代はもしかすると、明治から続いてきた大きな流れの最後の時代かもしれないと思います。良くも悪くも人間臭くてとてつもなくドラマチックなこの時代とともに、映画の時代も終わってしまうのかもしれません。

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菊枝

3.0新・キネマの神様

2023年6月25日
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新時代の映画を俺が撮る‼
意気込むも夢破れ50年が過ぎたある日…

映画論バトルを通して生まれた絆を描いた原田マハさん原作の映画化。
原作から大幅に設定変更されていましたが、映画愛や人情といった根底にあるものはそのままに、撮影所を舞台としたノスタルジー溢れる新たな物語に仕上がっていました。

破れた夢、叶わなかった恋、不安定な経済状況…そこにコロナ禍…
熱意や努力だけではどうにもならない…上手くいかない事ばかり…
それでも何とかやっていけるのは誰かの温かい想いに触れていられるからで、そんな人と人との繋がりに涙が込み上げてきました。

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セロファン

3.0未完成なのだろうなコレは。

2023年6月17日
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U-3153

4.5ファンタジー的な要素とリアルさが同居するのが山田監督らしく、俳優たちも素晴らしい

2023年5月19日
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Kazu Ann