「笑えるし、ちゃんとした良いストーリーができてる」とんかつDJアゲ太郎 ニンフィア好きさんの映画レビュー(感想・評価)
笑えるし、ちゃんとした良いストーリーができてる
原作は知りません。普通の青年がふとしたことから人を楽しませるDJになることを決意するという単純なストーリー設定だけど、夢いっぱいで素敵な仲間たちもいて八茶けてるけど八茶けすぎてない楽しい話でした。
将来的には実家のとんかつ屋を継ぐことになるのになぜか突然DJを志すことになる、主人公のアゲ太郎。普通なら、なんで?ほんとになれんの?と思うはずです。でも、彼はDJになるという夢を抱きます。あほらしくも聞こえますが、それが面白いんです。仲間たちと共に自分たちでDJになるための準備を始めて夢を追いかける。何であろうと、夢をもつのは良いことです。DJになるなんてあほみたいな話かもしれません。でも、アゲ太郎は絶対にDJになりたいんです。その必死さは心に刺さりました。
主人公のアゲ太郎を演じる北村匠海は、やはり恵まれた芸能人としての華を持った俳優だと思います。彼の出演映画でお気に入りを挙げるとすると、「君は月夜に光り輝く」と「十二人の死にたい子どもたち」ですね。この2作品での彼は特に俳優の実力を見せてくれていると思います。もちろん彼の出世作になった「君の膵臓をたべたい」での演技も好きです。アゲ太郎の仲間たちを演じるのは浅香航大、加藤諒、栗原類という個性的な俳優たち。彼らのキャラパワーの方が目立っているところもありました。
アゲ太郎は、DJの道を諦めずに進もうとしています。自分にも同じように夢があります。やはり楽しみながら夢を追いかけるのが一番なのかもしれません。笑えるギャグ盛りだくさんというだけではなく、アゲ太郎の夢を追う姿には感銘を受けると思います。