「料理は愛情!ってね。」エイブのキッチンストーリー Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
料理は愛情!ってね。
イスラエル系の母親とパレスチナ系の父親を持つブルックリンで暮らす12歳の少年が、宗教と文化の違いにより巻き起こる家庭内の諍いを、料理で解決使用と奮闘する話。
ネット民で、実世界には友達がいない様子のお料理大好きエイブ君。
母方の親戚からはアブラハムと呼ばれユダヤ人だー、父方の親戚からはイブラハムと呼ばれムスリムだー、と家庭内と言っても爺婆や伯父さんが主に諍いのタネを蒔く。
一応両親はその辺を考えて、エイブの為にと無宗教を選んでいるけれど、やっぱりそれぞれのアイデンティティは若干感じる。
自身の誕生日だというのに自分で料理をつくって家族に振る舞うも、いつもの如く家庭内宗教紛争が巻き起こり…って、こんな宗教感とか押しつけてくるならお前ら出禁!親子3人に干渉するというかな!と考えるのは日本人ぐらい!?というか自分ぐらい!?
題材になっているのは宗教の違いによる問題であり、非常に難しい…というか、もし実際の世界で自分がそこに巻き込まれたら、個人的にはただただ面倒臭い題材だけど、それを明るく軽く、楽しく単純にみせていくの良い感じ。
尺が短いのでこんなものかなとも思うし、面白かったけど、もう少しエイブ君の創意工夫とか頑張りをみせる描写を強調したら良いのにと感じたし、結果オーライだけど、結局いなくなって思い直してじゃあ、そもそもエイブ君のフュージョンって意味あったんか?とも感じてしまった。
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