「ネカフェ暮らし」フェイクプラスティックプラネット odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
ネカフェ暮らし
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製作・脚本・監督の宗野賢一さん、しかも予算は自身の貯めた300万円というから相当の思い入れの自主制作映画ですね。インタビューでYoutubeのネカフェ暮らしの貧困女子のドキュメントを観て触発され、そんな女子を主人公にしたドラマを創りたくなったそうだ。タイトルからも扇情的で欺瞞に満ちた現代への憤りの様なものを感じます。
社会派ドラマ的ではありますが中身は曖昧、自分に生き写しの失踪女優をサスペンス調の軸にして観客の興味を繋いではいますが二人に何も繋がりは無かったようです。
如何わしい占い師や夫殺しの老夫人など胡散臭い登場人物で味付けしていますが大した山谷はありません。
ネカフェ暮らしなんて、野宿やホームレスよりましなものの悲惨ですね、まあ、破たんした人生の仮の雨宿り先くらいにはなっているのでしょう・・。
一方、世界に目を向けると内乱や戦争で家を失い国を追われ、異国の難民キャンプでその日暮らしという報道も耳にします。簡単に解決策は得られないものの、とてつもない無力感に苛まれます。この星はフェイク・プラスティック・プラネットなのでしょうか・・。
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