「稀な成功例なのでしょうね。」ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男 バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
稀な成功例なのでしょうね。
たった一人では成し遂げられないけど、何事も一人の情熱や熱意から始まるんですよね。彼がいなければ何も始まってないわけで。
某国では公文書改竄や統計データの二重計上、嘘言ってました!って声高らかにゲロする政治家がいたりと、クソみたいな社会だななんて思いましたが、どこにでもありますね。しかし、巨大な金がある組織と戦える場所を勝ち取れるってところは、アメリカはチャンスを与えるって面ではフェアなんだなって思ったり。
なんで日本はこれができないんだろ?って思うと、さらに落ち込みます。くだらない国だなって。最近観た水俣曼荼羅を思い出しました。なぜ。水俣訴訟はこういう結果になりえなかったのか?って。司法環境は欧米に遅れてるのでしょうかね?どーにも、日本はやったもん勝ちな感じがします。悲しいな。
さて、本作は「事実は小説より〜」に違わず、ドラマチックです。その内容が故にストーリーにはなんら文句がつけようないですね。クライマックスはチョイとジーンとしちゃいました。
映画作品としては正攻法の作品ですから安心して鑑賞できますし、満足度高いと思います。ただ、僕としてはいくつか不満があります。デュポン社との駆け引きは熾烈だったでしょうからその辺りをみたかったし、やはり巨悪(って言っていいよなぁ)に立ち向かい続けることができた主人公の内面を見せて欲しかったかな。
英雄譚のような仕上がりがちと残念。面白いがもっと面白くなるはず。
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