「発がん性物質は、テフロンを製造する過程で使用するPFOAです。」ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男 ノリック007さんの映画レビュー(感想・評価)
発がん性物質は、テフロンを製造する過程で使用するPFOAです。
原題は、「Dark Waters」で、PFOAを含む汚染水です。
邦題は、「ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男」で、主人公のことです。
どちらも甲乙つけがたい良いタイトルです。
ドキュメンタリー映画で、真相を知ることになった初めての映画です。
知らなかっただけに衝撃を受けました。
テフロンという単語を聞いて、焦げないフライパンを想像する人には
お勧めできる映画です。
「株式会社ジャパネットたかた」とテレビ局の社員は、この映画を
観なければなりません。
この映画が、テレビ局等のメディアで取り上げられない理由もそこに
あるということです。
テレビ局等のメディアは「それだからメディアは信頼されないんだ。
デュポン社をやっつけろ。全員でだ」と言っていません。
デュポン社の悪事に加担して、利益を得ている人はたくさんいます。
映画「インサイダー」が好きな人にもお勧めできます。
この映画が気に入った人には映画「インサイダー」をお勧めします。
この物語は、世界に伝える価値があります。
この映画に有名なスタッフとキャストが関わっているのは、
世界に伝えなければという想いをこの映画に込めるためだと感じました。
テフロンは、半導体製造用の各種薬液の製造、搬送、貯蔵等のプラント
にも使用されています。
半導体製造装置を製作し、販売している世界的な大企業で17年ほど勤務
していましたが、健康に対して悪い噂を聞いたことはありました。
半導体工場の排水を流す河川には、魚を放流し、露見する前に対策する
という話も聞いたことがあります。
日本にも、間違いなくPFOAは存在しています。
汚染水といえば、福島原子力発電所の処理水も問題なしということで、
太平洋に放水される予定です。
福島原子力発電所の周囲の除染基準は、「平成二十三年三月十一日に
発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により放出
された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法」に
より変更されました。
福島原子力発電所の融解した炉心は、10年以上経過しても、変わらず、
燃え続けています。
政府やメディアは「復興五輪」と宣伝していましたが、真っ赤な嘘です。
パンフレットは良くできているので、お勧めします。