劇場公開日 2021年12月17日

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「1998」ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.01998

2021年12月21日
iPhoneアプリから投稿

前提知識は特になく鑑賞しました。

タイトルの通り、廃棄物により発生した汚水から発見された有害物質により、人々や牛などの動物が苦しみ、それらを引き起こしたデュポン社を訴えるために戦う実在の弁護士の方のお話です。

全体的に救いがあると思いきや、救いがなく、解決したかと思えば、大企業は駄々をこねる、というサクセスストーリーとは程遠い、常に重い空気の流れる脚色されたフィクション作品でした。

その重い空気が物語に大切な事は分かるのですが、いかんせんテーマも辛いのもあり、個人的には序盤の方から疲れてしまいました。10年以上経過した話から少しずつ安定して観ることができました。

周りの人々から厳しい目で見られる主人公が、それでも被害者たちをなんとしてでも救うために奔走する姿、そんな夫を全身全霊で支える妻の姿がとても魅力的でした。

現在もなお続いているこの事件、なんとしてでも大企業は罪を認めたくないのはどの国も共通項なんだなと苦虫を噛み潰したような感覚になりました。ハルクとワンダーウーマンが一般人としての生活を送っているシーンを観れたのは思わぬ儲けものです。

鑑賞日 12/20
鑑賞時間 18:30〜20:45
座席 I-7

ブレミン