「灰原ファンの私としては・・・」名探偵コナン 緋色の弾丸 よしさんの映画レビュー(感想・評価)
灰原ファンの私としては・・・
スポーツの祭典の裏で蠢くテロに、コナンが挑む物語。
序盤に少年探偵団がの無茶無理が鼻について少しイライラしましたが・・・その後は、比較的シリアスな私好みの展開で、総じて高評価。
個人的な趣向になってしまいますが、コナンと灰原の関係がテンポも良く絶妙で、心地よく感じました。
特に、病院でのクエンチのシーンが良いですね。直ぐに気付く灰原の格好良さ。そして、まずコナンを心配するコナンとの絆。蘭がいるので、この二人が恋愛関係になることはないのでしょうが、とても深い信頼関係が感じられて灰原ファンとしては嬉しいシーンでした。
コナン映画でいつも気にしている動機については、いま一つ。父親の汚名返上の犯罪。複数の誘拐を実行しているとはいえ、誰も殺そうとしていないわけですから、動機としては「あり」だと思います。
ただ、元FBI長官への殺意は許容ですが、リニアを脱線させる・・・となるとやり過ぎに感じます。
例えば井上は「実は外国のエージェントで、リニア脱線自体が目的。白鳩の動機を利用していた」なんて設定があれば、サスペンスとしても秀逸で、動機自体も納得出来るものになったように思います。その場合、井上のエンジニアの設定が少し邪魔になりますけど・・・
赤井の真空超電導リニアの特性を活かした狙撃はアイデアは凄いと思いましたが・・・あれを許容するかは迷うところ。
クライマックスの脱線は、個人的にはマイナス。流石にやり過ぎです。パラシュートと巨大サッカーボールの仕掛けをしたのですから、ギリギリで止めてしまった方がカタルシスは感じられたように思います。コナン映画あるあるですが、派手さを優先させてしまったようで残念に感じました。
最後に、いつも気になっていたゲスト声優について。今回の浜辺さんはそれ程重要な役ではなく、悪目立ちし難い役柄だったので違和感なく楽しめたのは良かったです。
私的評価は、3.5・・・にしようと思いましたが、灰原ファンの私です。彼女の活躍分だけ底上げして4にしました。