「期待してたほど」名探偵コナン 緋色の弾丸 カルカさんの映画レビュー(感想・評価)
期待してたほど
面白くないわけじゃないけどいうほど面白くもないって感じ。緊急事態宣言出てたのでようやく見に行けたのもあってかなり期待してたのもあるから結構がっかりした。
アクション中心なのはもういいですけど、ところどころキャラの行動が?になることが多くて不満だった。
まず、秀吉と由美さんカップルが出るのを楽しみにしてたのに、由美さん八割くらい酔っぱらってて何だこれって思いました。彼女の描写ほぼ泥酔って酷すぎないですか。
赤井ファミリー集結っていうから由美さんと一家が会うのかと思いきやそれもない。というかそもそも集結してない。無意味に争って終わり。協力してたの兄弟だけ。いうほど赤井さんの活躍もなかったし、確かにすごいことはしてるんだけどあんなに宣伝で押すからもっと活躍すると思ってたのに。最近、今年は怪盗キッド!とか赤井秀一!とか宣伝で押すわりには出番が少ない気がします。
次に小五郎のおっちゃん。クライアント行方不明なのに何でひつまぶしなんか食べてんの?俺の分だからなじゃないでしょ。あの人そこまで無責任だっけ。駄目なところあるけどいざかっこいいのが毛利小五郎なのに駄目なところ多すぎて悲しい。
最後蘭ちゃんと哀ちゃん。ここが一番気になった。哀ちゃん好きだし人気あるのわかるけど、蘭ちゃん放ってコナンが気にかけるのは絶対違う。灰原呼び聞きながら新一思い出すって意味わからない。俺の役目だろ~的なセリフもさらっとして終わり。蘭ちゃん活躍しなさすぎだし(ほぼモブ)、チケットクイズのところも彼女なら私はいいよって言うだろうに一切なく園子が譲って終わり。蘭ちゃんの良さが消されてる。
哀ちゃんもなんか嫉妬してる場面がやたら増やされてて嫌だった。彼女はコナンのことを秘かに想いつつも、蘭ちゃんのことだって姉と重ねたりと好きだと思うのに、まるでリニアに乗るの邪魔みたいに嫌味な感じで蘭姉ちゃんとか呼ぶところがっかりした。
哀ちゃんがたくさん見れて満足ってだけの人は好きなんだろうなって映画。個人的に天国のカウントダウンや探偵たちの鎮魂歌みたいな要所要所で活躍する哀ちゃんのほうが好きです。年々彼女が便利屋になってる気がするのも悲しいけど、科学者らしい有能シーンは良かった。
良かったところは、ジョディ先生が証人保護プログラムについて語ってたり、秀吉の作戦とかかな。園子の性格の良さも微笑ましかったけどちょっと不憫だった。赤井さんが銃弾で撃ち抜く場面はかっこいいけど、正直ねーだろってのが強すぎてうーんって思った。そういうのは今さらですけどね。
面白くないと言ってる人はにわかとか言う人がいるみたいだけど、関係ないと思う。ミステリー部分自体は悪くないけど、正直犯人まるわかりだし(これは前作でも思ったけどあれはアクションに振りきってたので)誰が犯人なのかとか驚く展開などのワクワクはなかった。何でコナンが弾丸の位置を把握したのかとか、リニアボロボロなわりに都合よく助かってるとか、いつの間にあの席にたどり着いたんだとか(ベイカーのときみたいに多少無理矢理でもワインみたいな理由付けが欲しかった)疑問点も多い。
まあ他にも色々あるけど全体的に微妙でした。恒例なので来年も見には行きます。