ジョン・F・ドノヴァンの死と生のレビュー・感想・評価
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絶望を優しさで包み込んだドランの新たな傑作
社会に受け入れられないマイノリティの苦悩、母と息子の間に存在する複雑な感情を優しく包み込んだ。ドランの思いが溢れてこぼれ落ちた。本当に優しかった。
二人の母親に涙した。ジョン・F・ドノヴァンの人生に涙した。
ドランの成熟と映画愛を感じる作品。素直に感動した。
Bitter Sweet Symphony
楽しみにしていたグザヴィエドランの新作
母親との確執と愛情、母子家庭、同性愛、過去作でも扱われたドランの作家性を詰め込んだ映画でしょうか
上映1時間後ぐらいから一気に面白くなって、引き込まれてしまいました
ドランもナタリーポートマンも子役上がりなのが興味深いですね
あと「たかが世界の終わり」も同様でしたが、顔面ドアップ演出がちょっと苦手
つらい
先週末に観ていたのだけれど、なんとなく感想が書けずにいた
(ネタばれあります)
憧れの有名人に手紙を出した少年の元へ返事が届く
そこから始まるふたりの秘密の文通
それは互いを苦しめたこともあったけれど、支えたこともあった
そんなことが自分の身に起こったら…誰しも描くような夢のような話
それだけなら、この映画はさして目新しさを提供するわけでもない気がしたし、そのためだけの映画ではないようにも思えた
幼い頃にレオナルドディカプリオに手紙を出した自身の体験から着想を得たと聞いてはいるけれど
ジョンがどうして死んだのか、それは最後に明かされる
というより、分からない
自ら死を選んだだけなのか、ただ苦痛を和らげるために薬を多めに摂取しただけなのか
最後の手紙もどちらにもとれる内容
でも、もしも、ただ薬を多めに摂取しただけなら?
業界から離れて、新しい道を歩む決意をしていたとしたら?
当たり前のように明日が来るつもりだったら?
そんなのあまりにもつらすぎる
そんなニュースは実際にいくつか飛び込んできていて
もしも、彼らが、ただ朝までぐっすり眠りたいだけで、そのためだけに、飲み続けて効かなくなった薬を、少し多めに飲んでいただけなら?
あまりにも、それはあまりにも…
ラストシーンに何か見慣れた感があったのだけれど、リバーフェニックスへのオマージュだと後で知った
リバーもまた、薬物の過剰摂取で亡くなった人
ジュディもだけれど、なんなんだろうか
このやるせない感じは
モヤモヤ
確かに不法侵入は良くないが、先に窃盗したろ同級生。
子供が大事にしてるものを取り返すために無謀なことをしたのをキッカケにあんな展開になるのか?
というモヤモヤ。
先生も母親も、簡単に生徒や息子の言葉を嘘だと決めつけ過ぎではないのか。
まだ話が終わってもいないのに自分のことにすり替えすぎな大人ばかりではないか。
というモヤモヤ。
文通の内容が一体何だったのか、ジョンの過去を振り返るシーンに手紙の文面を重ねるとかをしても良かったのではないか、分かりにくい。
子供に分からないことは書かなかったと言いながら男娼との関係を知ってインタビュアーに話すのなら、ルパートが大人になってジョンのことを調べるシーンも映像だけでもいいから少し見せないと分かりにくい。
というモヤモヤ。
キャシーベイツまで使っておいて、結局ジョンの孤独や病や両親との問題とは何だったのかを明示しないとはどういうつもりなんだこの映画は。
とにかく細かな点が分かりにくい。
ただひたすらに俳優陣の演技力に支えられている。
そして何よりジョン役がイケメンなのが救い。
その演技力に対してでプラス0.5点しての3点。
見終えてみれば
ホモセクシャルだったスターが、自分の心を隠して、自分を居場所を見失うにつけ、母親との軋轢につけ、手紙の相手の子供との関係を思うにつけ、また自分の体調の変調を見るにつけ、命を絶った、もしくは命を絶ってしまうような行動をしたのかもしれないと考えさせる映画だ。
これはホモセクシャルの話になぞらえてというよりは、コミュニケーションの難しさは本人の性格だけではなく、そこにいる環境、居場所で決まるという事。
途中のスタンドバイミーがほんのり幸せ感もあいまって、よかったシーンでした。そういう事がドノヴァンにはなかったのが辛い事だったのかもしれない
個人的にはホモセクシャル的なものは好まないだけに、もっと違った描き方であればよかったなと思うが、それは個人によって違うだろう。
結構女性だけの観客もいたので、女性から見ると綺麗に見えるのかもしれない。
ジョンとウィルのやりとりが良かった お互い話す言葉が優しくて···...
ジョンとウィルのやりとりが良かった
お互い話す言葉が優しくて·····
でもこれはジョンからの手紙では知り得ない事。
だから、ほぼ妄想の話をしてる様にしか見えなかった
母子の間柄もそうですが
最後の老紳士の言葉もすごく優しくて、
監督さんの想いが現れてた気がしました
キット ハリントンとジェイコブ トレンブレイ
イケメンと天才子役の2人を見られた分、高得点に。。
🎵緑のインクで手紙を書けば
それは さよならの ・・・・・・・
梓みちよの メランコリーです
初めから薄々気付いていたと言えば、それは嘘。そんな察しのいいアタマは持ち合わせておりません。
でも、やっぱり
この映画は天才子役の彼と母親がメインですね。
手紙や作文で本当の思いを知ることになる。
ジョン・F・ドノヴァンの苦しみを察し、涙を流した母親。気付いたんですね。
聡明な母親。
二人乗りのバイクで去ってゆく青年を見送ったインタビューアーの顔には安堵感とさびしさが混じった表情が出てました。母親になったような気持ちだったのでしょうか。
いい映画だと思いました。
タイトルなし
もっと壮絶でこゆい話しかと期待していたら、肩透かしくらったかな。
光の世界にいるがゆえの葛藤は、歯車が狂った時の絶望となりかえってくる。それは少年の世界でも同じで…。
終盤、青年も彼氏が迎えにきたりでスターと同じ道を歩まないことを祈りたい✨
主人公の俳優を演じたキットハリントンや少年のママを演じたナタリーポートマンなど、美男美女がにウットリしちゃって大変だった(笑)
キットハリントンが若かりしころのアントニオバンデランスやジョニデに見えて、クラクラしちゃった✨ナタリー・ポートマンのパッツン前髪が、気になった💦
主人公はドノヴァンじゃない
前半の1時間は物語が全く進行せず退屈だった。後半になってやっと物語が動き出したが、観てて気づいたのは、この映画はドノヴァンの事も確かに描いてるが、どちらかというと心情を丹念に描いてるのはルパートの方じゃないかと。寧ろドノヴァンの内面は、あまりよくわからなかった。グザビエ・ドラン作品としては物足りない内容でした。
ストレートとLGBTでは異なる意味になる映画
ストレートにとっては意味がわかりにくく「?」となるシーンが多々ある。
けれど同じシーンがLGBTの当事者から見ると「そうそう、それ!」と腑に落ちる。
この映画への「感想」は、その人がセクシャルマイノリティに対してどういう「態度」であるかということを教えてくれる。
素晴らしい構造だと思う。
LGBTにとって血縁者の問題は常につきまとう。なかでも母の存在はこちらを苦しめるし、救いもする。そんなのはストレートにもある、という意見はあるが、根本的な立ち位置が違う。
客の解釈に依存した浅い造り
予告でチラッと見てよくわからないけど
キャストもいいしなあとおもって鑑賞
感想としては
ちょっと浅すぎました
それを客に考えて受け取ってくれという
依存的な感じを
音楽やビジュアルで溶かしてる感じ
一言で言うと悪いけど「だから、なに?」
ドラマ俳優ジョン・F・ドノヴァンが過剰摂取で急死
その真相を知るのは数年間文通していた少年ルパート…
みたいな触れ込みで
最初はサスペンスかミステリーかと思わせますが
見ていくと愛に飢えるジョンとルパートの
共感とそこからくる友情と悲劇といった
感じでした
まずルパート夢中にさせる(またをのドラマ観て興奮してる
シーンがウソくさくてイラッとくる)ジョンですが
テレビドラマの売れっ子主役って感じのようで
ハリウッドスターとまではいかない感じで
なんか中途半端に見えました
だから手紙の返事なんか来ないとアタマから否定する人に
そうか?まだファン大事にする段階の俳優だろと思って
しまった時点で自分はこの映画に入り込めなかったのかも
しれません
ジョンはその文通や同性愛関係の発覚で
立場を失っていきその後死んでしまうのですが
死の真相もなにもそのまんまですよね
そこへ報道や周辺の人からバイアスがかかっている
ところを同性愛などへの風当たりかのように
持っていこうとしますが
こういうLGBTなどの社会問題にすぐもっていくのは
なんか最近の映画の良くないとこな気がします
キーワード的に必ず入れろ的な感じ
先日公開されたhisという映画は
二人がそれぞれを好きだという感情から結果的に
同性愛関係でありそこにまつわる問題をたどっていく
丁寧な描写でしたしそっちのほうがテーマとして
真面目に捉えていると思いました
この作品はなんだかテーマが絞れてない感じ
どんなふうにでにでも見えるようにそうした?
ジョンやルパートの親もちょっとヒステリー
だったり酒癖が悪かったり普通にイカれてる感じで
キャラが読みにくくそれでいてキリッと急に偉そうな
格言的なことを言い出したりするので余計キャラが
わからずただイライラさせられます
この監督イライラさせる演出が好きなんですね
なんかもっと点数下げたい感じもしますが
最近岩井俊二の「ラストレター」という似たような
相当ひどい映画見ちゃったのでアレよりはまあ
まとまってるかなと相対的に思います
話は冒頭から成長したルパートにインタビューで
回想的に進むのですが
特にそうする必要性も感じないです
なんか全体的に客にわかるでしょ?みたいな
描写なんですがわかりません
わかるけどただの不親切なイラッとくる感じ
この監督の作品はもういいかな
「オーマイガーぁ~!!」と叫ぶジェイコブ君🌠キュート過ぎ!
・・実に耳に心に、ドランの想いが伝わる
まるでセリフの様な音楽が秀逸でした・・
誰もが1度は聴いたであろうアデル、グリーンデーを始め数々の名曲がストーリーに見事にシンクロされていました
雨のロンドンで母が息子を抱き締めた時の絶妙なタイミングで流れた
「スタンド・バイ.ミー」・・女性ボーカリストの声が、更に母の愛を痛い程感じ
一番心を持ってかれたシーンになりました🌠
「ジュマンジ」等、90年代作品へのオマージュも中々粋で楽しめましたし
物凄い豪華キャストにも始終釘付け🎵
観賞料金以上の価値がありますよ!!
そして!
近年はちょいと無駄遣い的な作品の(すいません🙏)
出演が続いたジェイコブ・トレンブレン君!
望んでいた君の天才子役ぷりっを拝めてミーハーな私は満足でした👏
奥深い
現実的にこういう生き方をしてる人もいるとおもう。
今の世の中、色んな事が降り混ざり、それを日常化とされている。時代なのかもしれない。
短い人生、どう生きたか⁉️
それが、不幸せとも限らない。
母親の存在、彼の人生に大きく、左右されてると思った。
子役の子の迫真の演技がたまらなく感動した。
観て良かったと思う、作品です。
主人公と母親
偽りの自分を演じきったジョン
真っ向な自分でいるルパート
ルパートにとってジョンは憧れだったし、ジョンにとってルパートは心を開ける存在
そして、わかってるつもりだった両母
主人公の孤独を表す時、必ず母親の存在がキーポイントになる様に思える
「ジュリアン」や「ジョーカー」などの様に絶望するか
「ボヘミアンラプソディ」や「サタデーナイトチャーチ」の様に希望をえるか…
母親との繋がりは最後の最後の切り札かと思います
やはり孤独は人を蝕む
どこが良いの分からない
カメラワークと編集が悪くて終始居心地が悪かった。
この監督さんの他の作品はみたことないが、おれとは合わない。
ストーリーもどこか独りよがりで、共感できるところが少ない。
ただ、男をカッコよく撮るなぁ、とは思った。
GOTSのツイストした2次創作
みんな大好きカナダの若き天才グザヴェエ・ドラン監督の最新作。
スクールドラマで人気になった俳優ジョン・F・ドノヴァンと文通していた少年が、彼の死と自分の人生を重ねて語る物語。
ドラン監督が天才子役時代に憧れのレオナルド・ディカプリオへファンレターを送った話を元に物語を作った話。
ジョン・F・ドノヴァンを演じるのは「ゲーム・オブ・スローンズ」のジョン・スノウを演じ一躍スターになったキット・ハリントン。
今人気絶頂の彼がジョンの名前で演じているので、2次創作のように見える。
私は腐女子なので全然ありがたいけれど、「ゲーム・オブ・スローンズ」を見ていない人にはどう見えるんだろう…ましてやドランの新作としてお洒落映画を見に行った人に、この同人誌のような映画楽しめるか少し心配。
キット・ハリントンのBLカーセックスが見たい人にオススメの映画。
ディカプリオから返事は来たのかが気になる。
生きなきゃ。
人生は辛くて悲しくて、美しい。
生きてみる価値はある。
そう思えた。
若い頃に観ていたら、きっとどっぷりはまってたんだろうけど、今は図太く生きてる身なので、それでも生きなきゃ、と思える。
貧困や人種差別に比べたら、性的マイノリティであることや、多くの人の目に晒される立場であることが、贅沢な悩み、みたいなセリフがあったが、ちょっとそれは心痛い。
当事者にとっては、生き死にをかけた戦いだからだ。
グザヴィエ・ドランの作品は、時に音楽がうるさく感じたりするんだけど、エンドロールの「Bitter Sweet Symphony」は良かった。
なんやかんやと、いつも希望を感じさせるエンディング。
きっと彼はまだ世界に絶望していない。
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