「死と生、終わりと始まり」ジョン・F・ドノヴァンの死と生 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
死と生、終わりと始まり
評判、興行収入も散々だったみたいだけど、
僕は面白かった。
ドランが自分の内面の内面を見せてくれてるように
感じられて愛おしい作品でした。
前半は煽りにもあった(作品の意図してた事とは違うと思うのだけど)ドノヴァンの死は自殺なのか、
事故なのか事件なのかと、
本当に文通はしてたのか?と言う謎がフックになって
作品に入らせてくれた。
自分に正直に生きたいドノヴァンとそうはさせてくれない
業界。
みんなを幸せにしたいはずなのに、
たぶんそういう気持ちもあって俳優になったはずなのに、
周りの人全てを傷つけて行ってしまう、
自殺の理由は誰も分からないけど、
偽りの自分になって行くのが耐えられなかったのか…
幸せを取り戻して眠りたかっただけなのか…
ただドノヴァンが託したものをしっかり受け取って、
次へと繋いでいくような
「マイプライベートアイダホ」を彷彿とさせるラストは
とても気持ち良かったです。
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