「私たち史上ダントツ最大の傑作よ!」コンフィデンスマンJP プリンセス編 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)
私たち史上ダントツ最大の傑作よ!
本物も偽物もない
信じればそれが真実
アフターミー
私はミシェル
お母さん
テレビシリーズ、昨年の劇場版第一弾を経て、プリンセス編へ!
映画第二弾にあたり、様々な試練がありました。
ボクちゃんの不倫問題で、ロマンス編でのダー子の言葉が現実になり、新型コロナウイルスによる公開延期、昨年の舞台の香港情勢、そしてジェシーの急死。
でも、数々の試練を乗り越えての公開。
その分前作よりも想いが強かったと思います。
内容も上出来でした。
確実にグレードアップしています。
お決まりの先が読めないながらも軽快なテンポで進み、最後には必ず騙されるというスタイルを貫きながら、今回はまさかの感動的なプリンセス物語。
感動も騙された時と同じで、何度もやって来る。
終わりかと思ったらまだもうひと仕掛け、さらにもうひと仕掛けと続いていくので飽きない。
それぞれの思惑が交錯する中で、家族、親子、愛情などなど人間について考えさせられるような部分もあったと思います。
それでいて笑える部分はしっかりしていて、「Mattと桑田くらい似てない」とかドラゴン桜とかナイスでした。
そして、キャストの層の厚さ。
3人はもちろん、ドラマシリーズから、ロマンス編から、運勢編から、そして今回のゲスト。
外国人を日本人キャストでやるというのは、ロマンス編以上に抵抗がありましたが、皆さん英語や演技も上手で全然気になりません。
最初はあまり出番がないかと思いきや、ポスターに載っているような主要キャストは、皆必ず重要な役割がありました。
今回のシンデレラ、コックリ役の関水渚さんはもちろん可愛らしいのですが、ロマンス編からのモナコ役織田梨沙さんの可愛さも健在です。
今回の五十嵐は役に立たないながらも頑張っていました。
デヴィ夫人はとにかく最高です笑
ほんの一瞬映る小坂なおみやジャッキーちゃんも良かったと思います。
個人的な話になってしまいますが、今回舞台となったランカウイ島は死ぬまでに行きたいと思っている場所です。
僕は昆虫や動物など自然が好きなので、映画内でリゾート地だけでないランカウイ島の魅力が描かれていたのは嬉しかった。
海もめちゃくちゃ綺麗でした。
前半は危険を冒して潜入するハラハラドキドキ感、後半は感動の嵐。
コンフィデンスマンファミリーと豪華ゲストが繰り広げる壮大な愛のコンゲーム。
詐欺師大集合で、誰が敵かも分からないけれど、この世界線には悪役はいないかもしれない。
更なるシリーズ化熱望します。
追記
我らがジェシーが先日亡くなられました。
訃報が入ったのがロマンス編の地上波放送日。
実感が湧かないままロマンス編を改めて観ましたが、本当に良い俳優さんだったなと。
共演者の方々本当に辛いと思います。
今回もジェシーの笑顔が見れましたが、やっぱり実感が湧かないです。
もう、彼の演技を見れないと思うと悲しい。
何があったのか詳しくは分からないけれど、撮影中も悩みや葛藤があったのかな。
本当にありがとうございました。
安らかにお眠りください。