「ダー子の本心はどこに。」コンフィデンスマンJP プリンセス編 ガバチョさんの映画レビュー(感想・評価)
ダー子の本心はどこに。
「コンフィデンスマンJP」は予想がつかない意外な結末が魅力だ。それもダー子が最初から仕組んでいたことだったというのがオチだが、本編の結末はダー子の仕込みだったのか気になる所だ。結局ダー子一味は財産的には何も得る所がなかったので詐欺としては失敗だったのかもしれない。しかし偽物ミシェルをフー家の当主にすることで大きな「騙し」は成功したと言えよう。コックリの本質を見抜いていて最初からこうなることを予想していたのかもしれない。しかも騙しただけではなく多くの人々を救ったようにも見える。身寄りのない不幸なコックリは本来持っていた「人間としての誠実さと器量」で大富豪の当主となった。執事のトニーは嘘を承知でコックリをミシェルに仕立てることでフー家を守った。フー家の子供たちは名門の呪縛から解放されて自分に正直になれた。話の本筋はほぼ全員が騙し騙されの詐欺ゲームなのだが、人間ドラマの面からも満足度がある。
展開は面白いし、笑いあり、グッとくる所もありと役者が活躍できる作品だ。次回作も期待。
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