「アイドル映画だからってアイドル出して演技させれば後はどうでもいいってもんでもないと思う。」映像研には手を出すな! Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
アイドル映画だからってアイドル出して演技させれば後はどうでもいいってもんでもないと思う。
この作品はNHKのアニメから入って、原作読んで、実写ドラマ見るという順番だったけど、アニメは声が嫌いだった。
浅草氏役の伊藤さんは少年風の声だったし、金森氏役の人はおっさんぽい声だった。
これは女の子がやっているから面白いのであって、男だったら面白くない。
ドラマは乃木坂の人気メンバー3人でやっていたし、CGとかも使ってお金をかけていたので、実写ドラマの方が面白かった。
映画版はさらにスケールアップして面白くなっているのか?と期待して見に行ったのだけれど、正直言って期待外れだった。
冒頭に人気女優の浜辺美波さんが、よくわからない超能力者みたいなキャラ(『天気の子』?)で出てきて、後でなにか絡んでくるのか?と思って期待したけど、全くストーリーには関係なかった。
何で出したのか意味がわからない。
浜辺美波さんは客寄せパンダというところが本当の役だった。
あと最初の方で出てくる落語家みたいな3人は何だったんだろう?(芝浜高校だけに落語の『芝浜』?意味がわからないけど『羅生門』?)
今までのストーリーを説明するための人だと思うけど、前のドラマでも他のコンテンツでも全く見た記憶のない役者さんだったし、すごく無理のある芝居と台詞で違和感しかなかった。
それと並行して、生徒会の防犯会議みたいなところで、また前のドラマのストーリーを説明するんだけど、これも設定に無理がありすぎておかしな感じだったし、ちょっと説明がくどすぎると思った。
そんなに複雑な設定でもないし、映像研究会と称して、アニメを作っている変わり者の3人組くらいのことがわかれば十分だと思った。
内容的には原作のロボット研究会編だったけど、設定と台詞を多少とった程度で、あとはオリジナルストーリー的なものだっった。
だけど新しい魅力を出してくれるのか?と思うとそうでもなくて、平行して撮っていたのかもしれないけど、大部分ドラマの焼き直しで、あまり新しいところはなかった。
予想では桜田さんのやっている百目鬼中心でやってくれるのか?と思っていたけど、やっぱり原作にあるから申し訳程度に出しただけだった。
桜田さんの百目鬼はすごく合ってたし、面白いキャラで、数少ない出演者との絡みも面白かった。
百目鬼中心のストーリーだったらもっと面白くなったと思う。
全体的な印象としては”ドラマの総集編プラスおまけ”という感じかな?
浜辺美波さんや乃木坂の3人は可愛いし、見ていて楽しいけど、アイドル映画だからってアイドル出して演技させれば後はどうでもいいってもんでもないと思う。