「ドラマより適当な脚本の、近年稀に見る駄作」映像研には手を出すな! Snapsさんの映画レビュー(感想・評価)
ドラマより適当な脚本の、近年稀に見る駄作
【評価点】
・乃木坂の御三方の演技力は素晴らしいものだった。共演していた浜辺美波さん等のドラマを経験している方たちにも引けを取らないレベルだった。 そう見ていると演技指導はかなりされたのではないかと思う。今後も映画やドラマを経験し、更に活躍出来ることをを願っています。
・映像を舞台にしている映画なだけあり、音響はとても凝られていると感じた。音響部が制作した音源と、映像研が制作した音源の対比を織りまぜることにより、さらなる臨場感を演出していた。
【評価できない点】
評価を1.5にしたのには映画として全く面白みが無いと感じたから。
英監督作品を全て見た訳では無いのだが、ここまでの駄作だとは思わなかった。
・まずはエンディング。 中学生が作る文化祭のドラマ並みの結末。
親が反対→頑張った姿を見せる→和解→エンディング。 映画としてこれはあまりにも酷すぎる。最初に部活動の統廃合令が出されており、そのためのコミットAへの出店騒動、ロボット研との交流部活届け騒動、文化祭に向けた葛藤ではなかったのか?
ドラマを見ていない人からしたら最後の15分で水崎氏の親がアニメ制作に反対してると知り、そのあとハッピーエンド。 ???
伏線の欠片もない。こんな結末なら深夜の15分番組で放送すればいい。
・解らずじまいのものが多すぎる。
あれだけ最初っから最後まで伏線を張ってた「部活動統廃合令」はどうなったんだ?
大生徒会とのやり取りを最後に描き、部活動統廃合令に打ち勝つストーリーのほうが断然面白いと思う。 面白いというか、伏線を張ってたのだからそれが普通。
伏線を回収せず、エンディングが適当。こんな映画は初めてだ。まぁ乃木坂ファン向けであることは最初から目に見えていたので多少は適当なんだろう。
・ちょいちょい出てきた映像研に味方する不良は何者?何故なんの説明もないのか。
・サカキソワンデが最後に味方した理由は?
最初は映像研に反抗していたのに、何のイベントもないのに急に味方になった。
・ピュー子は...? あれだけ壮大に描かれていたのに、台風のその後も書かれておらず、あの正体もわからないまま。
【総括】
近年稀に見る駄作。本当は評価1にしたいが、乃木坂の御三方の頑張りに免じて1.5にする。
伏線を回収せず、最後の最後で出てきた新事実で勝手にエンディング。 イベントも無しに敵味方入れ替わり。 地方テレビの深夜枠で流れてても違和感はないレベル。何もかもが適当。
乃木坂を応援しているファンなら行くのだろうが、ただ気になってる人は行くのをやめた方がいい。正直お金の無駄。