「文化祭のあのワクワク感をまるっと映像化したような作品」映像研には手を出すな! タローさんの映画レビュー(感想・評価)
文化祭のあのワクワク感をまるっと映像化したような作品
原作未読ですがストーリー、キャラクター、演出どれも魅力的な作品だと思いました。
現在高校生の者も、かつては高校生だった者にも、何かに一生懸命に頑張ることや仲間と過ごしてきた青春時代はこんなにもキラキラして輝いていたのかと思い出させる作品。
特筆すべきは、劇中度々出てくる映像研主人公3人によるアニメーションを創造するシーン。
現実世界の空間を用いて、このロボの足はこうだ、この怪獣の腕はこうだ、歩き方はこうだ、
しかし作画にコストがかかるからここは削ろう、などと空中に線画を描き、実際に稼働させるVFXは良い意味で虚構的で、彼女達の頭の中に確かに存在するフィクションをAR的に観ることによって、自分も映像研の仲間となり、一緒に作品を作っているワクワク感を感じさせる、非常に刺さる演出でした。
1人ではなにもできない、しかし仲間がいればなんだってできると、彼女達の姿を
文化祭というあのワクワクする空間、時間と共にまるっと映像化した、そんな映画でした。
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