「このリメイクは旧作を超える?」宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章 TAKE OFF かぷちさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0このリメイクは旧作を超える?

2021年10月11日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

ヤマトは「さらば〜」まで。
そう思いながら、乗りかかった船から降りることが出来ず、はや半世紀。

「2199」に期待し、「2202」に失望し、「2205」は初日に行かなくてもいいか?と言うテンションで観に行きました。
ですが…意外にも私の観たいヤマトの断片が息づいている良作でした。

まず土門竜介。彼は旧作で死ぬために生み出されたキャラクターだと思っていますが、今作では境遇や振る舞いが丁寧に描きこまれ、存在感を放っています。
彼には死んで欲しくない。
前作のキーマンもそうでしたが、死ぬために創造されるキャラは見たくない。
本来のヤマトはそういう物語ではない。

他にも、役どころを奪われた北野のやっかみの台詞とか、成長したシュルツの娘の登場など、なかなか気の利いた作劇だと思います。
中でも薮に泣かされる日が来るとは!…良いシナリオだと思います。
旧作で殆ど印象にない板東も、いい味だしてますね。

増えすぎたキャラクターを活かす為にも、僚艦の登場は納得出来ますし、地味な空母タイプなのもいい。
まあ、お陰でさらにキャラが増えたようですが。

この良い流れが、後章、そしてその先にも続くといいですね。
そして、旧作と異なる結果になるとしても、若者の死なないヤマトを期待しています。

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かぷち