「給食大好きだけでは現実は変えられないけど」劇場版 おいしい給食 Final Battle meiさんの映画レビュー(感想・評価)
給食大好きだけでは現実は変えられないけど
こちらで面白そうな様子を見たので給食好きの自分としては、見過ごすわけには行かないと、原作もテレビも存じ上げませんが、拝見しました。
市原さんが語る給食愛に共感しまくりのオープニング。
涙出るほど笑いました。
私の前列に既に笑いを抑えきれずに楽しんでいる女性の声が聞こえていたので、私も我慢せずに笑いました。
ちょうどお昼の陽光さす窓辺の教員用机で、なんてまあ美味しそうに食べること。
食べたーい!
40年前のあの給食が懐かしい。
ミルメークもないし、ソフト麺も経験ないし、牛乳は小学3年生からテトラポッド型紙パックだけれども。
カチャカチャと軽い音を立てるアルミの皿。
先割れスプーン。
どんなメニューにも牛乳がセット。
給食あるあるに手を上げて同意。
1984年のノスタルジー
実習生の女の子の前髪が完璧に巻いてある。
肩パッド入りのジャケット。
ワニのマークのブランドものニット。
なぜその色?的なシャツとパンツの組み合わせ。
そんなところにも楽しみながら
神野くんの生徒会長立候補あたりから
ん?
これはなんだかただの給食愛コメディではないなと、腰を据えて見る。
神野くんの給食愛は
おそらく、家庭では味わえないものを学校でみんなと食べることで、見出したから。
(日常的に家族で食卓を囲むことのない家庭なのかも。)
放送室からの演説に涙しました。
そして、こういうことをちゃんと言葉にして、行動に出して行ける神野くんの未来は明るいな、と。
学校はこういう子供達が育つ場所であって欲しいなと、映画の中の現実に期待してしまう。
文科省推薦でも行けるんじゃない?
子供達にも見てほしいな。
大人の台所事情で給食廃止になる事態を、給食愛強すぎ先生の活躍でひっくり返す、なんてことまではやらないのが、リアル。
最後の二人のカップラーメンが、切なくて、でもただ泣くのではなく、現実を受け止めながらも生きて行こうと思える。次はカップラーメンの新しい食べ方見つけようって。
エンタメでありながら、現実の範囲内で、納得。
あっという間の2時間弱でした。
充実した時間をありがとうございました。
神野くん役の男の子、次はどこで見られるかな?楽しみです。
こんばんは。コメントありがとうございます。
体罰のところもうまく正してますし、恋愛モードもすごく控えめですしから、引っかかるところもないかと。
素直に楽しく食育とその向こうの人間教育に繋げてほしいなと、思います。
と、ここに書いて良いのかしら。
使い始めたばかりで、勝手がわからず間違っていたらすみません。