「可能な限り複雑にした120分」カット/オフ 昭和ヒヨコッコ砲さんの映画レビュー(感想・評価)
可能な限り複雑にした120分
流石にロッテントマト100%は批評家の方のみで、オールオーディエンスとの評価の乖離が激しい。
誘拐された娘を追う検死官のポール
ストーカーから逃げてきたコミック作家のリンダ
2人のタイムラインで必要に迫られて一線を超えていく緊迫感のあるシーンの連続。
緊迫感に絶えず新しい燃料が追加されていくのでサイコスリラーとしてよくできてはいる。
が、
映像的トリックも含めてミスリードも多く、やたらに複雑。
原作あるものなので無理もあるが、もう少しシンプルでも良かったかも。
主人公が検視官という職業柄、やっぱり解剖シーンは多い。
複雑な謎や関係性を追うのに、グロ耐性まで必要となる120分と視聴ハードルは高い。
幾らか腑に落ちない点や思わせぶりな描写、必要あったのか不明な設定など消化不良な部分が残るのだけど、続編とかあるのだろうか?
ポールとリンダが再会して、新しい事件に挑むみたいなシリーズとかありえるな、という印象。
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