「なんてこった!」聖女 Mad Sister kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
なんてこった!
カッコ良すぎる格闘家イネ(イ・シヨン)。ずっと妹ウネのことだけ考えて自力で捜査し始めるところと、男よりも強い!というアクションが凄まじい。ウネの同級生が過激なイジメ…それも美人局で利用するというとんでもない序盤の展開。さらに誘拐したのは誰だ!と次々に怪しいやつを撃破していくのだが、状況は悪くなるばかり。それに反して、イネ自身の強力なパワーもヒートアップしていくのだった。
電話番号とか、誰の携帯使ってんの?とか、色々不自然な展開はあるものの、調べていくうちに妹をいたぶった男どもへの復讐心をもかき乱す心が伝わってくる。しかし、事件に直結しない罪のレベルが低い男にまで暴行を加えるのは、“やりすぎ”の一語に尽きる。結局は相当なワルのパク議員という男にたどり着くのだが、未成年に手を出したり、覚せい剤をやっていたりと、徐々に悪事が浮かび上がるのだ。
復讐モノは大好物なのですが、テーマも希薄だし、伏線なんてない、ただ暴力に突っ走っているだけなのはいただけない。中盤まではアドレナリンも上昇するけど、議員の手下の男にも同情してしまったりするのです。せめて彼に恋心を抱くとかの展開があれば、復讐心も増大しただろうになぁ。勢いで押し切ったところや、登場人物を端折りすぎなところもいただけない・・・
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