「人間の剥き出し、丸出し。」MONOS 猿と呼ばれし者たち バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
人間の剥き出し、丸出し。
予告編見て興味津々だった作品をようやく鑑賞。
なんというんでしょう?
なんだろー?何を描きたいのかなぁ?って
思いながらも一気に観せられた気がする一本でした。
何かがほとばしってるんだよなぁ、画面全体に。
設定としての舞台や背景があって、そこに描かれるのは
人間の本質・・・獣のような本質に他ならない。
「猿」と呼ばれたゲリラの存在に投影し、それを描いたのかな?
なんて気がします。
グループの維持する、保身に走る、そのために個を
蔑ろにする、尊重しない。リーダーの暴走、メンバーの
反旗・・・・・まんまです。人間社会、組織社会、「そのまんま」
です。
客観的に映像作品として見ると・・まぁ人間ってくだらない
生き物だなぁと改めて再認識です。
それらをイキイキかつ妙に生々しい映像で「ドロッ」と
目の前に差し出されたような気がします。
あぁ、だから目が離せなかったのかな。
撮影はほぼ演者が全部演じているのでしょう。
特に濁流で流されていくシーンは、、、結構びっくりです。
また観たいとはなかなか思えないけど、いやいやかなり
お腹いっぱいになる、でも疾走感ある作品でした。
良作ではないでしょうか?
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