「ブロンソンもお隣の国リトアニア移民。」野獣処刑人 ザ・ブロンソン Naakiさんの映画レビュー(感想・評価)
ブロンソンもお隣の国リトアニア移民。
この映画は、すでにamazon.comでプライムビデオで見ることのできる映画で、そのことからすでに映画に対するレビューが存在している。
視聴者の意見として共通して言えることは、確かに歩くシーンだけを見ているとブロンソンと似ているという方が多いなか、”低予算映画”・”主演のロバート・ブロンジーは吹替”・”ただのスプラッター映画”と言われている。この映画のオマージュ的存在の本家のブロンソン主演映画「Death Wish (1974 film)」では、妻を殺された挙句、愛娘まで廃人にされたデベロッパーの雄であったポールがアリゾナのツーソンで地主のバリバリの開拓時代を今でも引き継いでいるような男との出会いから、母親の為にそれまで封印していたものが、Remington 1858 New Armyを手にしたことでハンターとしての血が蘇る。そのくだりと”Colt Police Positive revolver with a 4-inch barrel”を彼から送られたことにより、彼から言わせると”Toilet”と揶揄されたニューヨークでポールはハンティングを開始する。この映画、結構丁寧に人間心理を描いていて、また若き日の有名な方がレイプ犯役で登場されていた記憶がある。
You see, my father was a hunter.
I guess out here you'd call him a gunman.
My mother was the other side of the coin.
When my father was killed in a hunting accident....
My mother won the toss.
I never touched a gun since.
”I loved my father.” このセリフはブロンソンでしか吐けない。
日本の男性化粧品のCMで初めてといっていいくらい男らしい男の登場。化粧品なんか塗る男なんて”ヤワ”なと思われていた時代に彼が一般的な男性が持つ訳の分からない通念を変えたと言っていい位の存在であった。根本的に外見の肉体美とじゃがいもの様なデコボコした面相と180度違うような内面の愛嬌から出てくるかわいらしさも感じる人物と言えた。そんな人と主人公を比べるのは”酷”なこととわかるが...
銃撃シーンなんて物理的摂理を完全に無視をした、あきれた映画作りから理解できるように質の悪さが目立つ映画と言えるが、一番に訳が分からないのが、何故、クリソツさんの映画を作った動機を知りたい気分にさせられる。